昨日深夜遅くにテレビをポチポチかえてたら
NHKでサイエンスZEROなる番組がやってました
タイトルは
「漢方薬の新潮流 西洋医学との融合」
なかなか面白く最後まで見てしまいました
結果、今日は寝不足です
気になる方は本日というか明日の午前0時からまた再放送があるので見てみましょう
漢方薬関係の人と交流のある僕としては
やっとこういうことが証明されてきてよかったなと思う反面
漢方を西洋薬と同列にしか見ていない人ばかりの印象を受けました
西洋薬中心の医学になっている間に
日本に漢方薬を理解して実践できる人材はもうほとんど日本からいなくなったのかもしれません
そんな中で一番気になったのが
「漢方薬がマイルドに効く」とか
「漢方薬にも副作用があるかも」という発言
完璧に西洋薬の思想です
漢方には副作用はありません
というのも副作用という考え方がないからです
漢方では「平」という
元気でもなく、病気でもなく、いたって普通の状態をよしとし
針がどちらかに振れて健康を崩したものを平に戻すという考え方であり
副作用もどちらかに針が振れるというだけで作用のひとつであるからです
それでは何故、副作用で死亡自己が起こったのか
それはただ単に人為的ミスです
使った人の漢方薬に関する知識の欠如です
漢方薬は元来
患者一人一人の症状に合わせて
生薬を足したり引いたりしてオリジナルブレンドを作るものなのです
例えば風邪に対しても症状によって
葛根湯、麻黄湯、桂枝湯を始め何十種類もの処方があります
ちなみに葛根湯は「風邪の症状があっても汗が出ない、首筋や肩ががこる」という場合に飲みます
また、葛根湯は肩こりの薬でもあって、決して風邪=葛根湯ではないのです
(江戸時代にやぶ医者のことを葛根湯医(何でも葛根湯を処方する)と言ったということで、日常のかなりの病気が葛根湯でとりあえず治療できるという考え方もあります)
ここで漢方薬に必要な知識をまとめますと
①患者の症状を見分ける知識
②症状に対する処方の知識
③生薬の品質を鑑定できる知識
少なくともこの三つは必要です
③は何故必要なのかと思う方もおられるかもしれませんが
漢方薬のもとになる生薬は自然物であるので品質によって成分の含有量が違うのです
従ってそれが鑑定できないと結局正しい処方はできません
日本国内にこの三つを兼ね備えている人はいったい何人いるでしょうね
僕は今のところ一人しか知りません
ほとんどの医者は漢方薬と称して製薬会社が出している顆粒のものをマニュアル通りに飲ませているだけです
この顆粒のものは生薬から成分を取り出して混合して固めたものですが
確かに、成分が一定で最初から処方通りの比率で混ぜてあるので素人でも使い易いという利点があります
しかし、未検出の成分や科学的に解明されていない部分は切り捨てられている可能性もあるし
(漢方薬は患者の枕元で煎じることが大切と言われていて、実はそのとき揮発した成分も鼻から吸収することも大切なのではないかという説もある)
個人個人に対応した処方も無理です
人材がいない今、こういうやり方でしか漢方薬が一般に飲むことができないので仕方ないのかもしれませんが・・・
とにかく、せっかく日本には漢方薬というすばらしい医療があるのだから
長短を知り正しい知識で正しく使って
より多くの人が健康でいられるようになってほしいと思います
ところで何故今回のカテゴリーが「芸能・アイドル」なのかというと
今からブログの女王こと眞鍋かをりさんのブログへトラックバックを付けてみようと思っているからです
ココログのトップページによく表示されるから気になってはいたんですけどね・・・
昨日サイエンスZEROに出ておられたので見てるときにトラックバックをしてみようと思いついたわけです
ではやってみましょう
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