第118回京都映画サミット「新東宝怪奇映画」大会
第117回京都映画サミット「新東宝怪奇映画」大会
無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ
今回、人が集まるのが遅かったんで
待ってる間に来てる人で全く関係のない
「ビースト悪魔の黙示録」を観ました
そんなわけで
一作目「ビースト悪魔の黙示録」
公開時の邦題「ビースト獣の日」
まぁ獣の日の方が原題そのままでいいかな
ビーストと獣かぶってるけど…(ーー;)
まぁタイトルがいけてないというか
全くおもしろくなさそうなんですけど
コレめっちゃおもしろかったです
監督はスペインのアレックス・デ・ラ・イグレシア
イグレシア監督の作品はけっこう好きで
映画サミットでも1回とりあげたことあるんですよね
そこで
「ハイル・ミュタンテ!/電撃XX作戦」「ビースト 獣の日」
も観たいなーって書いてるんですけど
当時もつい最近までも
このふたつのビデオに出会ったことなかったんですよね
それがこの前たまたま寄った大坂の店で見つけたんで
そっこー買って
今回のテーマに全く関係ないけど
他の人来るまで観て待とうってことで
内容は
超有名神学者がある日聖書の謎が解けたっていうところから始まって
それが指し示す悪魔の子の生誕を阻止するって話なんですけど
その神学者が頭がおかしい人なのか
世界を守るヒーローなのかの間を絶妙なバランスで歩きながら
ブラックに周りの人を巻き込んでいくという
エログロバイオレンスブラックコメディです
どつかれてアンダルシアとか観てもわかるんですが
イグレシア監督の笑いってかなりブラックなんで
たぶん観る人選びます
人がどつかれて血まみれになっても笑える人限定ですね
途中、リアル兎の死体調理してるシーンもバーンと出てくるんで
それ系苦手な人もダメかも
そういや観てて途中で思ったんですが
今敏監督は絶対コレ観て東京ゴッドファーザーズ作ってると思うんです
こっちが悪魔の子で
東京~は神の子って違いはあるんですけど
色々と共通なシーンとか雰囲気があるんです
東京ゴッドファーザーズ観たことない人は
是非これとワンセットで
コレもイグレシア監督作品の中ではかなり上位に入る作品ですし
東京~もかなりの傑作でめっちゃおもしろいです
二作目「九十九本目の生娘」
永らく封印映画とされていたのに
なぜか急にDVD化されたんで
これを逃したら…と思い、早速購入
しかし思ったよりちゃんとした映画でした
サンカ差別ともまた違うし
全く封印理由わからないぐらいですね
まぁでもたぶん
部落って言葉ではないかと思います
部落って言葉は差別用語にも使われますが
ただ単に村という意味でも使われます
この映画では多くの台詞の中に村としての意味で部落と出てくるんですが
一時期
この部落という言葉を使ってるだけで差別だと糾弾されたときがありました
そんな糾弾を避けるために封印したのではないかと…
内容は思ったよりサスペンス寄り
色々とおもしろいんですが
ホラーなどんより感はあんまりないです
怖いシーンはちょこちょこありますけど
絵面的にはなんかサッパリというかスッキリしてるんです
コレ市川昆監督あたりが
金田一シリーズみたいにもっとねちっこく撮ったら
もっとおもしろくなったんじゃないかなぁ…
冒頭、バカ学生の男2人女2人が山に来て
女2人が消えるとこから
めっちゃホラーの定石をすでに踏んでて
いい感じやし
そんとき出で来るおばあちゃんもめっちゃいい味出してます
でも全体の演出がホラーじゃなくてサスペンスなんで
僕的にはちょっと残念なんですよ
そういやこの映画
主人公らしい主人公がいなくて
確かに文太はおいしい役ではあるんですけど
全体としては脇役で
まだ、そこまでの輝きもないんですよね
で、あえて主人公が誰かと問うならば
このおばあちゃんなんですよ
最初から最後までよく出てて
本筋にもめちゃめちゃ絡んで来るんで
それがよかったのか悪かったのかはちょっとわからないけど
僕的にはそれがよかったんですよね
一番キャラ立ってるし
ラストは警官隊と村の激突
普通にアクション映画っぽく戦いが続くんで
やはりホラー感が薄い(笑)
全体的に確かにおもしろいんですが
求めてた方向とはちょっとちがうなー
三作目「女吸血鬼」
年代的に世界的吸血鬼ブームにのっかる形で作られたであろう本作
中川信夫監督なんで
撮り方はめっちゃセンスありますよね
ただ、やはり和風お化けテイスト
吸血鬼も正体は天草四郎で
話の展開も和風
なのに吸血鬼は世界的に有名な格好なのはなぜなのだろう…(ーー;)
たしかに天池茂の端正な顔に吸血鬼合いますし
小人役者さんも味ありますし
ある意味雰囲気はあるんですけど
何か違う感は常に付きまといますね…(ーー;)
ラストも天草の城の地下にあった迷宮に
警官隊突入しての乱闘
いや、おもしろいことはおもしろいんですけど
やはり何か終始これは違う感が…
月を見たら吸血鬼に強制的に変身してしまうっていう
狼男的な設定は他では見たことない気がするが
どうなんでしょう…?
そんな感じで
新東宝怪奇映画は二本しか観られませんでしたが
「ビースト悪魔の黙示録」が
予想以上におもしろかったんで
よしとしましょう
「新東宝怪奇映画」大会 しゅーりょー
ヽ(´▽`)/
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