第117回京都映画サミット「血まみれギャングママ」大会
第117回京都映画サミット「血まみれギャングママ」大会
無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ
以下、基本ラストまでネタバレ上等で書いてるんで
そこらあたり気になる人は
読まないようにしてくださいね
いっこめ「血まみれギャングママ」(1970)
ロジャーコーマン自ら監督した一作目
正直、本日観た中で
娯楽映画としてのデキはコレが一番
流石である
冒頭、いきなりいかにも未成年な少女の集団強姦シーンで
クレイジーでヤバイ感じがビシビシする
その事件が原因で村を追われることになった
母と息子四人
食うためにちっちゃな強盗をしながら
旅をしているんだが
ちまちま稼ぐより
銀行の方がガーンと稼げるということに気付き
どんどんエスカレート
最後は警察に囲まれて蜂の巣っていう
まぁボニー&クライドですよ
ボニー&クライドも実際の人物の映画化なんですけど
こちらも実際にいたケイトバーカー一家がモデル
年代も同じくらいで
場所もアメリカ南部
禁酒法とかカポネの時代とも同じ
この時代のアメリカ南部ってこういう強盗団多かったんですかねー
ちなみにママを演じるのは
ポセイドンアドベンチャーで主人公を助けて心臓発作で死ぬ
元水泳選手のおばあちゃん
シェリー・ウィンタース
後々何回も賞とってるだけあって
演技も半端ないっすね
映画の格を確実にワンランク上げてます
若かりし頃のデニーロも息子の一人としてて出てて
麻薬やり過ぎて死んじゃう役なんですけど
こんときはそこまで存在感ないですね
すでにうまいことはうまいですけど
やっぱ後々ビッグになる卵を見抜いて使う
コーマンの目の確かさみたいなのはすごいですよね
エロ描写はほぼないものの
バイオレンス、残酷描写満載で
強盗繰り返すだけなのに
最初から最後まで飽きさせない
さすがっす
デニーロがヤクやり過ぎて死んだあたりから斜陽感が出てきて
ラストはアジトにしてた家を警官に取り囲まれて激しい銃撃戦
息子が一人また一人と撃ち殺され
追い詰められた長男はマシンガン自分の顔に向けて乱射自殺!
(グチャグチャになったスプラッターな顔も出てきます)
マシンガン自殺かぁー
コレありそうで今までなかったなー
そこからの「ママクレイジー泣き→射殺される」の流れが
めっちゃキャッチーですね
演技もすばらしいです
当時はそこまでヒットしなかったらしいですけど
いやー名作ですよコレは
色々とヤバ過ぎるんで
ダメな人はダメかもしれませんけど…
にこめ「ビッグバッドママ」(1974)
監督は
「超高層プロフェッショナル」「香港コネクション」「テキサスSWAT」「パッコン学園 」等々
多ジャンルのB級映画を撮り続けた
スティーヴカーヴァー
話は「血まみれギャングママ」と似たようなものなんやけど
主役が当時プレイボーイとかでもヌードを披露していたアンジーディッキンソンになり
セクシー美女路線になった
そんで、今度は息子たちじゃなくて娘たちになってて
娘らもちゃんと脱いで、エロは選り取り見取りな感じ
これも実際にいた強盗団って書いてあるけど、どこまで本当なのか…
全体的な雰囲気もコメディーっぽい演出が多く
一作目とはかなり方向性の違う
セクシーコメディーバイオレンスアクション映画になってる
基本、強盗ばっかり繰り返す映画なのは同じで
こっちは飽きてきた頃にエロを入れて引っ張る感じで
一作目と比べるとややパンチが弱いというか
物足りないね
コメディー寄りなんでラストの悲壮感みたいなのも薄いし…
そういやカーク船長ことウィリアムシャトナーも出てます
最初、全く気付かんかったけど
なんか似合ってる金持ち中年役で…
みっつめ「クレイジーママ」(1975)
「ビッグバッドママ」と似たような話で
今度は祖母、母、娘、三代プラス色々な人の強盗団
監督が後に「羊たちの沈黙」を撮るジョナサンデミで
さすが色々とオシャレにうまく撮ってるはいるよね
ただ全体的には
「ビッグバッドママ」と似たコメディー路線っぽくて
強盗の繰り返しに
途中ちょっと飽きるかなぁ
オシャレ映像とワンセットの音楽も選曲センスはいいと思うけど
有名曲ばかりで凡庸な気もしなくもない
続けて三作観てるのもあると思うけど
どうしても前と同じだとねぇ…
ラストはめずらしく
何人か生き残って
ビミョーにハッピーエンドという
いや、なんかそれもぬるい気がするな…
ま、オシャレぬるい映画です
そんな感じで
「血まみれギャングママ」大会 しゅーりょー
ヽ(´▽`)/
で
いちおー以上の三つが三部作って言われてるんですけど
実はたいぶ後になってからコーマンプロデュースで撮った「ビッグバッドママ2」(1987)てのと
強盗繰り返すのを2人の娘にした「ダイナマイト娘」(1976)
っていう
シリーズっぽいのもあるんですよ
またそのうち観たいですね
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