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2020年8月の2件の記事

2020年8月22日 (土)

第116回京都映画サミット「丹波哲郎 ノストラダムスの大霊界」大会

第116回京都映画サミット「丹波哲郎 ノストラダムスの大霊界」大会
無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ
 
 
 
いっこめ「ノストラダムスの大予言」

五島勉の書いた「ノストラダムスの大予言」というオカルト本が大ヒット
それにのっかる形で作られた映画で
被爆者団体等の抗議で封印映画となってしまい現在は全く観ることができない

ま、確かにいかにも抗議来そうな内容
コレなぜか文部省選定なんやけど
今から見ると当時の文部省の役人の頭が正常だったとはとうてい思えないな…

反日描写のある「オーシャンズ」を推薦したり

今も昔も文部省の映画選定はかなり疑問が残る

まぁ当時農水省にいた西丸震哉がアドバイザーとして関与してるんで
その影響もあるかもしれない

内容は丹波哲郎演じる(マッド)サイエンティストが
このままでは世界が滅びると言って
いろいろなことを調べて紹介の繰り返しなんですけど
なかなかトンデモでいいっすよ!

これは…
ヤコペッティです!
モンドです!
フェイクドキュメンタリーです!

いやわかりますよ
当時、アフリカの食糧危機が世界的に有名になって
公害病が日本のあちこちで発生して
冷戦の核戦争危機が高まって
社会不安だらけで
それを煽って商売しようってのは…

それにしても色々サービスし過ぎですwww

パプアニューギニアに放射線が降り注いで原住民が凶悪化
人間を襲い食べるとか
食人族よりこっちが早いんで
ルッゲオデオダート監督コレをパクったんじゃないですかね

そう考えると元祖食人族はこの映画ですね

都市圏が公害でヤバイってんで
都市圏から逃げる車が高速に殺到するんですが
ルールを守らず車の間をすり抜けようとした車が転倒炎上
類焼して首都高全部火の海、人死にいっぱいとか
東宝の特撮能力生かしてめっちゃリアルに再現してみたり

富士山爆発、大地震、洪水、核戦争
特撮ファンにはたまらない再現度の高い日本崩壊シーンたっぷり

核戦争後の大地に残るのは
ミュータント化した人間だけで
醜い姿でミミズ肉を奪い合うという
いかにも被爆者団体が食いつきそうな再現映像まで…

一番ヤバそうなのは
丹波哲郎が「世界的に食料が足りなくなってきてるんで、まず弱いものに死んでもらう」
お年寄りや障害者には…
というくだりはマジヤバイでしょう
下手したら相模原障害者施設殺傷事件です

これ風評を気にする日本の会社じゃ絶対再発されんわ…

まぁでも
当事、劇場に観に行ったKさんによると
当時は全く違和感なく観れたとのことなんで
世の中、高度経済成長の陰りが見えて社会不安が膨らんで
そういう感じだったんでしょうね

いやートンデモモンド映画としてはよくできてました
音楽もいいし
特撮もいい
丹波さんのマッド度もなかなかいい
日本映画史の重要作品ですねー

なんとなくスピルバーグの1941を思い出しました…(^_^;)

これはソフト化すべきですね
当時は…のお断りつけて

なんたって
文部省推薦ですからー♪ 
 
 

にこめ「大霊界 死んだらどうなる」


「丹波哲郎の大霊界」という本の大ヒットにのっかる形で作られた
というのは
なんとなくノストラダムスと共通の感があるよね

企画・原案・製作者・総監督が丹波哲郎で
学研と丹波企画の共同出資
学研は元々の本が学研から出てることで関わったのだと思われる

内容はバスの転落事故で死んだ人々の行く末を
主人公(丹波哲郎の息子)の目を通して見る感じの内容

丹波流死後の世界感満載で
基本は仏教的輪廻転生なんだけど
地獄が変な争いが起こる、人によっては楽しそうな場所だったり
ツッコミどころは色々ある

監督の演出の問題か
全体としてはちょっと素人っぽくてかったるい
日本映画製作者連盟のHPに
「監督は新人の石田照」とあり
その後一本も撮ってないっぽいんで
そういうことなのかなーと思う

キャストは丹波人脈を使ったのか
若山富三郎が出てたり
最後のにチラリと渡瀬恒彦、野際陽子、千葉真一が出てたり
意外に豪華
 
 
 
みっつめ「大霊界2 死んだらおどろいた!!」


1がヒットしたからか今回は松竹が制作
内容的には1の丹波流死後の世界を描くということの焼き直しなのだが
特撮が贅沢になってたり
ストーリー回しや演出がうまくなってたり
すごく観やすい映画になっている

冒頭、三人の黒い影が歩いてて
真ん中の影だけ下に落ちる
何なのかと思ったら絞首刑という
なかなか秀逸なホラー演出もキャッチー

しかもそこからの
絞首刑で霊になった主人公(丹波哲郎)がやったみたかったとかで
護送車運転手に乗り移り暴走
派手なカーチェイス、カークラッシュ!

いやームリクリですが
つかみはバッチリです

で、天使が変な乗り物に乗って迎えに来たので
主人公は霊界へ行き
(ここからは主人公若返って息子が演じます)
そこで自分をはめて死刑に陥れたのは親友だと知るが
天界がすばらし過ぎて
こんなすばらしいところへ来させてくれた親友にお礼に行こうとなる…

ここですでに何かおかしいと思う人は正しいです

親友にお礼に行ったが
結局、やることなすこと怪現象にしかならず
自分がはめたせいで霊に仕返しされてると勘違いした親友は自殺

自殺した人は地獄行きということになってて
主人公は親友を助けるために地獄へ向かうという
かなりアホな、というか狂った内容です…(^_^;)

一連のことを助けてくれる天使が目からビーム出せるとか
丹波哲郎の脳内ほんますごいな…

これはすごいですわ
ヤコペッティ的モンド映画であり
ネバーエンディングストーリー的ファンタジー冒険モノであり
ホラーにカークラッシュにアクション、SF
盛り沢山

ちなみにキャストはさらに豪華になってカオス
ジュディオングとか竹中直人、野際陽子
明石家さんま、タモリ、山瀬まみ…etc.

さらに主題歌はリンドバーグで
ボーカルの渡瀬マキが関西弁の天使役で出演もしてるという…

前作同様、地獄描写が変なんですけど
よりエログロバイオレンスで楽しそうになってます
この地獄と天国なら、僕は地獄行きを所望してしまいます!

ま、そんな感じで、これは名作認定いたしますです!
 
 
 
よっつめ「丹波哲郎の霊界ワールド」


映画自体はカナダ製のドキュメンタリーで
大霊界のヒットにのっかるために
冒頭と最後を丹波哲郎のコメントではさんでみたってだけで
「監修・解説 丹波哲郎」となっているが
監修した感は皆無

元々はリンゴスターが案内役だったみたいで
丹波哲郎のコメントが流れた後
今度はリンゴスターのコメントがはじまるという
最初から映画としてどうなの展開

内容的には
マーティンシーンとか有名人が
臨死体験とか語ったり
生まれ変わり体験の人にインタビューしたりするだけで
正直つまんない

若かりし頃のダライラマのインタビューがあったのはちょっとおもしろかったが
あとはけっこう眠かった…(^_^;)

まぁ当時の西洋人は東洋思想に被れてて
こういうの作ったらそこそこ売れたんだろうね…
 

 

  
そんな感じで
「丹波哲郎 ノストラダムスの大霊界」大会 しゅーりょー
ヽ(´▽`)/

 

大霊界3は持ってなくて観れなかったのが残念
またいつか観れるといいな

今のプレミア価格じゃさらさら買う気ないけど…

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2020年8月11日 (火)

第116回京都映画サミット開催のお知らせ

来る
8月18日火曜日20時より
第116回京都映画サミットを行いたいと思います

今回のテーマは
「丹波哲郎 ノストラダムスの大霊界」です

まぁコロナ騒動って
ノストラダムス騒動に似てますよね
1999年に世界が崩壊するって
ほんまに信じてた人たくさんいましたしー

そういう人って
たぶん今回もコロナ情報の海で溺れてるんですよ

ま、実はただ単に
封印映画で日本では全くソフト化されていない
東映の「ノストラダムスの大予言」のイタリア版DVDを手に入れたから
ってだけなんですけどね

ついでにお盆明けなんで
丹波哲郎が晩年作ってた大霊界映画を一緒に観たいと思います

そう、単に丹波哲郎つながりです…(^_^;)
 
 
 
いつものごとく
参加費は何かみなで飲み食いするもの持ち寄りです
また
スペースの都合上
先着8名様までとなっております
 
それでは参加希望
お待ちしております

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