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2020年7月の2件の記事

2020年7月22日 (水)

第115回京都映画サミット「大蔵怪談映画」大会

第115回京都映画サミット「大蔵怪談映画」大会
無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ
 
 
 
いっこめ「生首情痴事件」


1967年製作モノクロでエロシーンだけカラーという
大蔵カラーと呼ばれる手法

つまり、カラー映画だと売れる時代なんでカラーにしたいけど
全編カラーフィルムだと金かかるから
一部だけカラーにして「カラー映画です」と言ってたという

まぁ観てる方もエロシーン目当てなんで
そこだけちゃんとカラーやったら納得してたんでしょうね…(^_^;)

話は怪談によくありそうな設定で
クズな夫がいて財産目当てに結婚した奥さん邪魔になって殺して
その妻が化けて出るという

奥さんは睡眠薬飲まされ線路に放置されて首ちぎれて死んだんで
グロ生首幽霊が出てくるんですが
正直まったく怖くないです
たぶん演出がしょぼいからです
逆に笑えるぐらいです…(^_^;)

そして笑撃度がトンデモ高いのはラスト
この幽霊めってナイフを振り回していくうちに全員死に絶えるという…

普通一回刺して「幽霊じゃなかったー」とかなったら
次は刺さないでしょう…

でもどんどん刺します
出てくる人アホばっかりです

そして死体ゴロゴロなのに
すっごいハッピーエンドテイストで終わります…

これは…作ってる人も…そうとう…(^_^;)

幽霊が出てくるまではかったるい昼ドラみたいで
からみシーンは多いですが
乳首もダメやったんかエロ度は低めです

雑誌プレイボーイ載せて股間隠す手法はセンスなさすぎて苦笑ですが
のちに乳首映った!って驚いて後
カメラ引いたらプレイボーイのページやったという
その布石になってたと考えればなかなかの策士かもかも
 
 
 
にこめ「沖縄怪談 逆さ吊り幽霊 支那怪談 死棺破り」


1961年、日華合作となっているが (ちなみに華は中華民国の方で中華人民共和国ではないみたい)
関係ない映画をムリクリニコイチにしたようにしか思えないデキ
カット割りや編集が雑なのと
回想内回想が多過ぎるのとで
自分の立ってる位置がときどき分からなくなります…(^_^;)

全編カラーやったり
セットが組まれてたり
車崖から落としたり
たぶん今回一番お金がかかっていると思われるが
正直、一番おもしろくない…(^_^;)

話的には結局定番怪談展開で
上の「生首~」と大筋はほぼいっしょで
エロ要素はほぼなし
のちのちは
コレがコケたんでエロ要素を追加したんじゃないのかなぁ…(^_^;)
 
 
 
みっつめ「怪談バラバラ幽霊」

1968年製作、やはり大蔵カラー

基本設定は似たようなもんで
遺産相続したお嬢様が殺されて幽霊になる話なんだけど
今回、登場人物の人間関係がやや複雑になっているにも関わらず
適切な説明がないので
人間関係を理解するまでにワンクッションいる感じ

バラバラの名の通り68年なわりに切り株度が高く
幽霊も足だけとか手だけとかバラバラで出てくるので
日本スプラッター映画を語る上では外せない映画な気がするが
やはり演出がビミョーなので全く怖くない
ちゅーかコントみたいで笑える

しかしラスト
他作品と違うラストにしたいと思ったのか
お坊さんを呼んでお経をあげたら幽霊は成仏
悪人のうち最も悪いヤツを含め二人は生き残るというラストはいかがなものか

まったくスッキリしない…(^_^;)

ちなみに、乳首が解禁になってエロ度はあがってます

 
 
 
よっつめ「怪談 江戸の淫霊」

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大蔵映画50周年記念として1997年に作られた映画
劇場公開されたらしいんですが
内容的にピンク映画系の映画館でのみ公開されてたんではないかと

僕はVHSで持ってるんですがAmazonで検索しても全く出てこないんで
少なくともDVD化はされていないのだと思います

VHSもそのへんでは全く見かけないので
観たい人はFANZA動画で観られるようですのでどうぞ

同じ頃に作られた「色欲怪談 発情女ゆうれい」は

DVD出てるんですけど
なんでなんでしょうね?

さて中身ですが
意外にしっかり作られてます
セットや衣装もちゃんと時代劇してるし
斬首された首を非人のひとが夜番してるとか時代考証もしっかりしてます
撮り方や編集もしっかりきっちり
でもしっかりし過ぎで逆に大蔵っぼくない気も…

話は単純で
斬首されたお父さんの首を返してほしいと番をしてる浪人に頼んだところ
浪人が三日間好きにさせてくれたら返すゲヘヘと嘘をつき
その通りした娘を最終的に殺しちゃってその霊に復讐されるという…

なぜか霊が淫霊なんですけど…

そんなわけでエロシーンも時代が進んだ分
直接的な性表現、露出多めです

ただ、笑えるシーンとか
すごく印象に残るシーンはないですね
きっちりした映画な分大蔵っぽい毒気はなくなった感じです

大蔵怪談映画のフィルムを発掘DVD化した
山田誠二氏が製作と脚本やっておられます
 
 
 
そんな感じで
「大蔵怪談映画」大会 しゅーりょー
ヽ(´▽`)/

 

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2020年7月16日 (木)

第115回京都映画サミット開催のお知らせ

来る
7月21日火曜日20時より
第115回京都映画サミットを行いたいと思います

今回のテーマは
「大蔵怪談映画」です

新東宝を辞めた大蔵貢が作った映画配給会社、大蔵映画が作った低予算怪談映画で
たぶんほとんどが廃棄され現在観られる本数は少ないものの
独特のエログロ描写に地味にファンがいたりするのである


何やらフィルムが廃棄処分になるところを
現代において新東宝風(大蔵風)の映画をいくつも撮っておられる山田誠二監督が救い出し
DVD化したらしい

 

上の三作品ブラス

大蔵映画50周年記念(1997年)に作られた
「怪談 江戸の淫霊」
のビデオがあるのでそれと
同じ系列の映画として
日活ロマンポルノの曽根中生監督「性談牡丹灯篭」
をご用意いたしました

残念ながら
「発情女ゆうれい」はソフト化されているものの
持ってないんですよね
 
 
 
いつものごとく
参加費は何かみなで飲み食いするもの持ち寄りです
また
スペースの都合上
先着8名様までとなっております
 
それでは参加希望
お待ちしております

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