第82回京都映画サミット「ダブルヘッド」大会
第82回京都映画サミット「ダブルヘッド」大会
無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ
「双頭の殺人鬼」
1959年のアメリカ作品だが、かなり日本ロケが多く
日本人スタッフもたくさん関わっている
日本人のマッドな博士が
新人類を作るべく、獣人の頭を植えつけて体を変化させようという
謎の研究をしていて
たまたま取材に来たアメリカ人新聞記者に植え付けちゃうんやけど
それまでにできた新人類を観ても(いちおー失敗らしいけど)
目指しているところがさっぱりわからない
どうも
バンザイアタックをして来るような日本人の研究者はマッドだろう
みたいな思い込みで作られてるような気もする
意外と日本描写が正しかったり
日本の怪談的演出があったりするのは
日本人スタッフの活躍によるものと思われる
が
やはり監督はアメリカ人なんで
結局、テイストはアメリカトンデモ怪奇映画
面白いかと言われると
ダブルヘッドなこと以外は定番な展開で
ふつう
脱ぎ要員的なおねーちゃんが出てくるが
時代的にお色気シーンもほぼないに等しい…
「怪奇!双頭人間」
時代は飛んで1971年のアメリカ作品
ここまでの間、約12年間ダブルヘッド映画は作られなかったのだろうか…
絶対にありそうやのに…不思議
今回は70年代らしく
ロックな音楽の殺人鬼家宅侵入シーンから始まり
なかなかキャッチー
その後
唐突に田舎で動物ダブルヘッド研究をしている医者の話に移行するが
やはり何のためにダブルヘッドにしたいのかがよくわからない
そして逃走して来た殺人鬼を殺してしまい
ここぞとばかりに
知的障害の使用人に頭を移植
案の定、操られてダブルヘッド殺人鬼になってしまうという…
んで、ま、後は定番な展開
しかしながら
「双頭の殺人鬼」では終始人形の頭を付けてたけど
こっちはちゃんと人間の頭をくっつけてて二人羽織状態で
そっちもしゃべるってのが新しいかも
このやり方を監督さんが思いついたのだとしたら
なかなかのパイオニアやと思う
撮り方も音楽もなかなかカッコイイし
キワモノ界の良作
ただ、けっこう死人は多いのに血は全然出ない…
「Mr.オセロマン 2つの頭を持つ男」
1972年アメリカ産のいちおーブラックスプロイテーション映画
黒人差別主義者の癌で余命いくばくかの博士がいて
自分が生き延びるために
健康な人間に自分の首を移植させるという
トンデモではあるが
今までのダブルヘッド映画の中では一番目的がしっかりハッキリしてるかもかも
しかし博士
死刑囚の体の提供を受け移植したら
体が嫌いな黒人で
「なんでクロンボに移植した!」とか言い出す始末
そんで、意識が戻った黒人が「聞いてねーよ」とか言い出して逃走
唐突にカーチェイスモノになる
とくに意味なく金かけて
とくに意味なくカーチェイス
とくに意味なくカークラッシュ
とくに意味なく時間もかける
そして
博士の首、手術で無事切り離せたとかで
唐突に終わる…
真犯人見つけて無実の罪はらすとかの伏線は
回収なしという…\(;゚∇゚)/
いやーいさぎよいなー
個人的には冒頭のダブルヘッド動物の研究シーンはダレるんで
カットするか後回しにして
死刑囚登場のシーンがカッコイイんで
あそこからはじめた方がキャッチーな映画になったのではないかと思う
ちなみに音楽はいかにもブラックスプロイテーションって感じの軽快なヤツばかりで
なかなかカッコイイんやけど
なんだか宝の持ち腐れ感もあるのであった…
しかし、邦題、白人と黒人が合体したから「オセロマン」ってセンスがすごいな…
それと
銃を持った影のジャケ絵から、二つの頭の殺し屋として成り上がる話かと思ってしまったが
全く違ったな…
そんな感じで
「ダブルヘッド」大会しゅーりょー
ヽ(´▽`)/
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