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2016年8月25日 (木)

「シン・ゴジラ」観に行って参りました(*゚▽゚)ノ

聴く人、聞く人「おもしろい!」って言う
「シン・ゴジラ」
ついに観に行って参りました(*゚▽゚)ノ

公式サイト

以下ネタバレ含みますので
未見の方は読まない方がいいかもー

さて
この映画ですが

ザクッと言うと

現在、ほんとうにゴジラが日本に来ちゃったら
っていう設定を
細かいとこまで考えて
再現映像にしてみました
という映画で
ゴジラ映画というよりは「日本沈没」に近い感じがしました

官僚の人が「想定外」を連発するあたりや
避難所の様子
基本的には東日本大震災を下敷きにしてる感じです

ただ残念なのが
CGが金のかけ方が足りないのか
ハリウッドなんかと比べるとややショボイ

そこがちょっと醒めるというか
せっかくのリアル設定がだいなしになっちゃってるというか
残念なところですね

戦闘機や戦車・ヘリコプターなんかも実機が出てるところとCGのところの落差があるのがビミョーです
実機を360度から撮り込んで合成とかでなんとかならなかったのかなぁ…

さて
そんな感じで東京が大変なことになります
ゴジラに色んなとこつぶされちゃって

たぶん東京の景色をよく知っている人はここいらへん
すごく面白いんでしょうね
知ってる景色がガンガン潰されて

残念ながら僕はずっと京都なもんで
東京は遠い世界の話で、あんまり感情移入できませんでした…;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

そんで東京崩壊と共に
グズグズしていた内閣の面々や上級官僚が死んじゃって
やる気と能力のある政治家・官僚に実権が渡され
がんばって事態を解決するという

まぁそれだけの話です

話しは単純で、どこかであったような流れ
新しいところも特にありませんねー

話より設定重視です

そんな感じなんで
話が単純すぎて普通ならダレそうなところですが
テンポが異常にいいというか
やたら早い
役者さんもけっこう早口で台詞をまくしたて
どんどん話が転がっていくので
120分あるにもかかわらず全く飽きない
まぁその辺はよくできた映画だと思いました。

ただ娯楽作品として観た場合
面白いかと問われるとかなりビミョー

まず

ゴジラの来襲でたぶんかなり人が死んでるんですが
R指定下げるためか人死シーンは皆無です

あの建物の中で人たくさん死んでるんだろうなー
とか
あの戦車やヘリコプターの中の人死んだんだろうなー
みたいなシーンはいっぱいあるのですが
兎に角、人死シーンがないので
ラストに「奇跡的に死人は一人も出ませんでした」ってキャプション入れれば
みんな「ハァー?」っとは思うけど一応成り立つような作りです

このあたり
リアル志向なのかどうなのか
どっちつかずな印象です

R指定を下げて子供が観られるようにしたところで
あんな官僚と政治家の細かいやりとりの映像がほとんどで
果たして子供にこのゴジラが面白いのか?

そこいらあたりも疑問です

どう考えても
面白いと感じられる層は
現在の日本の政治的仕組みをわかってる人間です

また、作り的に
反米をちょっと入れたり
国連は正しく機能していないので自分たちで何とかしないといけない
とか
自衛隊は色々がんばってますよー

みたいなのが入れてあって
中道保守の考え方を持つ人にウケるように作られています

京都映画サミットの創始メンバーのひとりであるクロネコさんが
めっちゃおもしろい
2回も観に行って涙した
と言っておられましたが

まさに
政治的仕組みをよくわかっていて、中道保守、しかも東京に住んでいる
というバッチリ条件に当てはまる
それゆえの面白さやと思うんですよね

僕は考え方左翼なんで
まぁ反米はいいんですけど
自衛隊を単純に褒めてるとキモって思っちゃうんですよね

そーゆーことで
僕の全体の感想は
「つまんなくはないけど、面白くもない」
って感じです

例えば
ゾンビ映画なんかで面白いヤツってのは
ゾンビがどうというより
立て篭もった人間ドラマが面白いんですよね

まっとうなヤツや汚いヤツ
正義を振りかざすヤツ
人種差別なんかもあったりして
色々な人間がいてぶつかり合う
そこで人間ドラマが生まれるわけです

ところがこのゴジラは
性善説っちゅーかまっとうな人間しか出てこない
若干、アメリカと国連が核兵器落とすとかゆーて悪者っぽくなりますが
日本国内は悪い人間・ロクデモナイ人間が皆無なんです

みーんなよい子ちゃん

そこがなんか物足りないですね

途中で
どっかの大学教授と動物愛護団体がゴジラ駆除じゃなくて捕獲を進言して来るシーンがあるんですが

僕ならそこで「グリーンインフェルノ」的に
自衛隊の攻撃用意に対して
ゴジラ神格化したシーシェパードみたいなグループが海外からも来て
日本人のサヨク活動家と一緒に「ゴジラを守れ」「戦争反対」って
人の盾とかゴジラの前でやるわけですが
結局、ゴジラに踏み潰されて全員死亡
とかやっちゃいますね

その他
ゴジラの映像撮って一攫千金狙うユーチューバーとか
ゴジラに家族殺されて家に隠してた旧日本軍の武器で玉砕するおじいちゃんとか
お父さんお母さんを殺されゴジラに文句を言いに来た子供とか
怪獣が大好きでお話したくて来ちゃった子供とか
非難して留守になった家を狙う火事場泥棒とか
自衛隊員にちょっとは逃げちゃう人いてもよかったし
官僚に責任擦り付け合いする人もいてもよかったし
責任者呼び出して怒鳴ってばかりの空回り首相とかいてもよかった

そういった人たちを老若男女・善悪貴賎関係なく平等に皆殺しにするのがゴジラなんじゃないかと思うんですよね

そういう側面が全くなかったですなー

そんでなんか庵野さんだけあって
ゴジラというより使徒?

なんか
ナウシカの巨神兵みたいな口からビームと
トップを狙えのガンバスターみたいな拡散ビーム兵器みたいなの使います

なんか背中の向こう側とかに飛んでるのサーチして
拡散ビーム発射するんで反則気味です

まぁ近代兵器に対抗しなきゃいけないんで、あれぐらいやらないと仕方ないのかもしれませんけど…

そしてラスト
もうちょっとゴジラが残酷に苦しがって死んでいく感じがよかったですなー

人間の都合で駆除される生物の代表なんで
あんな活動停止的なぬるーい死に方はなんかねー
今どき残酷な殺し方したら愛護団体が五月蝿いのかもしれんけどー

しかもわりかしあっさりー

そもそもの初代ゴジラは近代兵器を全く受け付けず
オキシジェン・デストロイヤーという現代科学を超越した兵器がたまたまあったから殺せたのである
しかもそれを発明した博士はその兵器を封印するため使用後ゴジラと共に自殺する

そういう重たい話やったはずなのに

それを今どきの製薬会社で急いで生成した薬でいとも簡単に…

なんか軽い、ぬるい…
 
ならばいっそ
前宣伝の絵のように
エヴァを登場させればよかったですね

庵野さん本人が出て来て
実はエヴァ関係の全世界の売り上げを投入して
ガイナックスの地下施設にエヴァを建造してましたーっ!って

リアル路線でやってて
急にちゃぶ台ひっくり返して
それくらいぶっ飛んでくれれば
あるいは評価できたかもしれない…
 
 
 
まーそんな感じで
僕としてはがんばった感はあった
ぐらいな感じのぬるーい映画でした…;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

あーでも
この前のクソつまんないアメリカ版ゴジラより10倍は面白いですよー

アメリカ人がコレ見てどう感じるかも気になりますねー
アメリカ悪い国やしー
アメリカでヒットしたりするのかなー?
 
 
 
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
9月4日追記


今日、お店に来たおねーちゃんに教えられて
なんでつまんねーって思ったのか
わかってしまいました

ゴジラの退治のされ方も
この前の震災で放水車で原子炉冷やしてるのを踏襲してるんやってー

まー要するに、この映画
この前の震災をゴジラに置き換えただけっちゅー

僕が日本沈没に近いって思ったんもそういうことやったんやねー

しかも再現っちゅーても
怒鳴るだけの総理大臣も出てこないし
あらゆる人に配慮して
人間のよいこちゃんのきれいな面だけ拾い集めて作った感じ
 
誰も文句言われないように作ったら
まー薄っぺらくなるわなー

オールニッポンいい人ばっかりでがんばりましたー的な
自画自賛のキモイ映画

そのままやとやっぱ自画自賛はキモイと思う人多いから
ゴジラのオブラートでくるんだら
自画自賛の心地よさに大ヒットと…

ま、うまいことやりましたなー
 
個人的には自画自賛映画なら
中国共産党の自画自賛特撮災害映画
「超強台風」の方がバカでよかったですね

 
 
 
今日はその他
僕なんかより相当特撮映画見ておられるおマニアックなお二人から
「ドつまらん」「ゴジラじゃねー」「駄作」「千円返せ」
のお言葉をもらったので

つまんねーと思ったのが世界で
僕とベジ太くんだけじゃなくてよかったと思いました…ヘ(゚∀゚ヘ)

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コメント

うーん
面白いといえば面白いけれど
僕はあんまりでしたね

カットとかシーンとかは凄くいい感じの所があったりしたんですけどねぇ。


これなら僕はあんま話題にもならなかった「ももへの手紙」とか不評だった「かぐや姫の物語」の方が圧倒的に良かったです。

投稿: ベジ太 | 2016年8月25日 (木) 午後 11時12分

>「ももへの手紙」とか不評だった「かぐや姫の物語」
 
んー全部ビミョー映画…(;´д`)
 
どれも団栗の背比べかなー
 
最近、よかったのって何やろー
 
最近の映画では「サプライズ」しか思い出せん…
 
その前は「哀しき獣」まで戻っちゃうなー

投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月26日 (金) 午後 11時56分

ゴジラの死のあたり、若干加筆しました

投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月30日 (火) 午後 06時27分

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