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2016年7月31日 (日)

第67回京都映画サミット「食人族の源流」大会

第67回京都映画サミット「食人族の源流」大会

無事しゅーりょーいたしましたー(◎´∀`)ノ

ま、去年末

「食人族 -製作35周年記念HDリマスター究極版-」
がクレームをうけ一時発売中止になり
紆余曲折を経て
違うメーカーから発売された事件がありまして

今更ですが
「食人族」の映画探求はやっておかなくてはならない課題でありましたので
今回、題材としてとりあげた次第であります

動物を殺す残酷シーンがダメとか言い出すと
食人族系の映画はほぼ動物が殺されるシーンを入れているので全てアウトになってしまいます

それどころか
世界的評価の高い「エル・トポ」も兎を100匹ぐらい殺して並べてるのでアウトです
ちゅーか「食人族」ではその後、亀調理して食べてましたが
こっちの方は食べてないのでよりアウト率高いです

さて

一つ目は元祖と言われる
「ラスト・カニバル 怪奇!魔境の裸族」1972年

売れるためならなんでもアリな二番煎じ上等のウンベルトレンツィ監督

食人族というと南海の孤島ってイメージなんですが
コレはなぜかタイの奥地です

タイのバンコクで殺人事件起こした主人公が
取材と称して逃避行するうちに
奥地で現地部族の仲間入りして嫁までもらっちやうという
なんだか行き当たりばったりなご都合映画

ま、ヤコペッティの残酷シリーズにインスパイアされ
色々な奇習を考え出しストーリーを付けてみた
みたいな映画ですな

ストーリーはその場で考えてきとーな感じなのですが
観客が飽きる頃になるとにエロ・グロ・バイオレンスを挿入
なんだかよく分からない猥雑なパワーで最後まで引っ張って行きます

当時、タイの奥地にこんな部族がいたとは到底思えず説得力ゼロなのですが
知恵を絞って考えたであろう奇習が微笑ましい

ただ食人族は主人公が所属する部族に対抗している部族で
食人シーンはそれほど出て来ません
 
 
 
「カニバル 世界最後の人食い族」1976年

後に「食人族」で世界を席巻するルッゲオデオダート監督がそれ以前に作っていた食人族映画
舞台はボルネオらしい

ジャングルに来たはいいが飛行機の位置がわからなくなり
密林に迷い込んでしまった二人のおっさんのサバイバル映画

てきとーなストーリー展開で
観客が飽きた頃にエロ・グロ・バイオレンスを入れテコ入れをする手法はウンベルトレンツィと全く同じだが
デオダート監督なりの演出や奇習の発想で
全く違う味になっいるのが面白い

相変わらず
現地人の中にやかにメイクバッチリで小奇麗な女の人が混じっていると思ったら
主人公とデキるというベタな展開

結局、食人族は主人公が捕まった部族とは違う部族で
食人シーンはラストあたりにちょっとしかないが
解体から調理を念入りに描いているところが興味深い

そういや主人公が現地人に捕まったとき
縛り付けられて
全員に男性器をいじられまくるシーンがあるのだが
そこがやけに長いのはなぜだろう…
個人的には女性がやられる方がいいのだが
デオダートは男好き?
 
 
 
「食人伝説」1978年

ジャーロ映画の名作に入れられる「影なき淫獣」1976年を監督したセルジオマルティーノ監督の作った食人族映画
犯人は誰だ!みたいなジャーロっぽい要素やどんでん返し等
ストーリーは凝っているが正直かったるい

果たして食人族映画にそんなにストーリーを求めている人がいるのだろうか…

とりあえずドラマ部分が多く
エロ・グロ・バイオレンスがタイミングよく出てこず眠くなる

手が切り落とされたり
首が切り落とされたり
脳が飛び出したり
切り株描度はどの食人族映画より高いが
どうもそれが生かされていない感じ

食人シーンは終盤にあるが
内臓を引っ張り出して食べてるだけで
その後残りがどうなったかは出てこない
なんだか消化不良である

蛇の踊り食いシーンがやけに甘噛みで終わっていたのも残念

セルジオマルティーノ監督は頭がよ過ぎるのかなぁ…
 
 
 
「食人族」1979年
上記事件よりamazonには「食人族」の映画だけ扱いが全くないため楽天よりジャケ写を引用
4540498800172
ある意味食人族映画の集大成

ジャングルに入り消息不明になったモンドドキュメンタリーばかりを撮っていた若者4人
それを捜索する映画部分と
捜索途中で見つかったフィルムを再生していき
起こった事実が分かっていくという
映画内映画を使った凝った作りになっている

当然、映画内映画はきちんと長回しを多用しドキュメンタリー風に撮ってある

結局、一番野蛮なのは文明人ぶってる現代人
モンドドキュメンタリーを作ってるような人間が
それを喜んで観ている人間が
一番野蛮な人間という
ヤコペッティ的視点をきっちり貫いて作品を作っている点といい

それまでの単なる見世物小屋食人族映画とは一線を画している

しかも凝っているがゆえに失敗感のある「食人伝説」とは違い
エロ・グロ・バイオレンスのきっちり押さえるべきところは押さえてるところがすばらしい

娯楽と説教の両立、これはなかなか難しいのですが
それをきちっと作ってしまっているところがすごい

これまでのどの食人映画にも動物解体シーンは出てくるのに
食人映画中、最も映画史上で重要かつ芸術性も高い本作が発売中止になったのは
抗議する側、映画発売元、の無知さに他ならなく思う
 
 
 
そんな感じで食人映画の源流4本
それぞれ監督さんによってテイストが違い
空回りもあれど、それぞれの頑張り比較が面白いサミットでしたー(*゚▽゚)ノ

そういや今回
こんな本を発見しました

「白鯨」書いたハーマン・メルヴィルが1846年に書いた小説です

この時代から食人族を使って文明人に野蛮を問いかけるプロットはあったんですねー(◎´∀`)ノ

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