春画展に行って参りました(*゚▽゚)ノ
関東の方でやってた春画展が
京都の細見美術館にやって参りましたので
早速観に行って来ました
→HP
世界では春画の展覧会など
とうの昔から何回もやっているのに
日本ではこの巡業が大々的にやるはじめての展覧会らしい
まぁ、北斎や歌麿の研究者が
春画の研究を全くせずに
北斎や歌麿を語ってた時代もあったらしいから
まだマシな世になったのかもしれないけど…
さて
感想としては
まぁこんなもんかなーって感じですね
細見美術館は小さめで
いつも展示数少ないんですけど
やはり今回も少なめで(めいいっぱいやってるんでしょうけど)
少ない中に色々なタイプのものを入れようとするから
薄っぺら感は否めませんでしたね
まぁ初心者向けって感じですなー
それと博物館的見せ方に偏っていて
美術館的見せ方がなされてないのも
美術館としてはどうかと思いました
春画の中には
実物で見る価値が低いものがけっこうあって
手書き春画や
空刷り(からずり)や雲母刷り(きらずり)など凝った刷りの版画は
実物を見る価値があるというか
実物見ないとわからない部分も多々あるんですが
黒だけの単色のものなどは
本などの印刷で見てもさほど変わらないだけでなく
本の方がよりじっくり細かいところまで見れてしまうので
あえて展示で見る意味は薄い気がします
空刷り 版画技法の一種。凸版、凹版にかかわらず、版面にインクをつけずプレスなどで圧力を加え、紙に凹凸を刷り出す方法。浮世絵版画では伝統的に空摺りと書き、ばれんで圧力を加えて衣服のひだや文様、波文や鳥の羽毛などを無色の凹線であらわす。画面をより精緻に表現する手法として、錦絵の草創期に鈴木春信によって盛んに用いられ、その後も摺物や絵本など小画面の彩色摺に用いられた。
雲母刷り 浮世絵で雲母の粉末を用いた版画の刷り方。銀粉のような効果を出したもの。光を当てるとキラキラします。
どういう形態の本になっているかとか
紙の質感とか
博物館的な見所はありますけど…
そういった意味で
ほんとうに版画で実際に見る価値がある!と思ったものは
2点しかなかったです
しかし本の見開き一ページしか見せてないので
それ自体の満足度も低い
そして
展示点数の少なさを補うためか
4回も入れ替えが行われるんですが
その入れ替えの仕方がやらしい
四季などの連作をバラバラにしたりとか
作品のつながりを損なう展示は
いくら金のためとはいえ
作品をずたずたにしているというか
作品に対する愛が感じられない
また
ミュージアムグッズも
誰が考えたのか
ビミョーなチョイス
ビミョーなデザインセンスで
買いたい!と思わせるようなものはなかったですし
まぁそういう感じで
1500円とちょっと高額な割りに
ちょっと残念感の漂う展示でした
それでも今まで日本で
春画の展示をやってくれるところが皆無だったので
うれしいことはうれしいんですけどねー;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
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