第39回京都映画サミット「悪漢探偵」大会
第39回京都映画サミット
「悪漢探偵」大会
無事終了!
今回も忙しい人が多く
人数少なめなうえ
0時を過ぎるまでにほとんどの人が帰ってしまった…
(´・ω・`)ショボーン
そんなわけで
そろそろ開催時間を変えようかと思う次第である
17時スタートの0時終わりぐらいに…
「悪漢探偵」
カールマッカとディーンセキが映画会社を立ち上げての第一弾
金はかかってないけど
なかなかがんばっていると思う
2や3と比べるとややパワーが落ちるが
主役の三人
カールマッカ、サミュエルホイ、シルビアチャンの出会いが描かれているので
やっぱりこれから見ないと
残りを観るのに魅力半減
香港ならではのギャグが色々散りばめてあって
雰囲気的にはMr.Booにアクションを足してスマートにした感じかなぁー
主役三人のキャラ売りでもあるねぇー
監督はなんと
元サッカー選手で福星シリーズでまぬけなチビ役をやっているエリックツァン
まさか監督ができちゃう人とは…(=゚ω゚=;)
最近はマフィアのボス役でよく見るねぇー
「インファナルアフェア」にも出てる
音楽とか歌はサミュエルホイが担当してる
香港は多才な人が多いね
ところで
僕は悪漢探偵を
VHS、スパイクドラゴン版DVD、ユニバーサル版DVD
の三種類で持っている
今回、一番新しいユニバーサル版DVDで観たわけなんやけど
観てて音・音楽あたりにすごい違和感があって
なんか面白さも昔より面白くない
まぁサミット当日は
過去のものがすごく面白かったように思ってることってあるんで
そういう類のことかなーってことで流したんやけど
今日になって気になってきて
VHSとスパイクドラゴン版DVDをひっぱり出してきて
見比べてみた
まず画像は
【VHS】 スタンダードなので両端が切れているし、シャープさは全然ない
【スパイク】 シネスコで端切れなし、フィルム傷が残っている
【ユニバーサル】 シネスコで端切れなし、リマスターされてきれい、傷・ノイズなし
と
まぁユニバーサルがいいかなって感じ
次、字幕
【VHS】 キングコングがスパイダーマンになってる(中国語台詞では明らかにキングコングと言っている)のは気になるが一番こなれた訳
【スパイク】 かなり直訳的、でもギャグの意味はわかりやすいかも
【ユニバーサル】 直訳的、ギャグの訳し方もイマイチ
と
VHSが一番よかった
字幕で面白さはかなり変わると思う
そして一番違ったのが音・音楽
【VHS】 効果音や音楽・台詞のバランスがよく音もいい
【スパイク】 5.1ch化したことで音に広がりが出たが、やや音が細め、バランスはいい
【ユニバーサル】 後から入れた効果音(爆発や銃撃・車の音)がやたらでかく立体的なのに対して、元からの音はこもって、とてつもなく音が悪い
結果、VHSとスパイクは観た印象はそんなに変わらないが、ユニバーサルは緩急や強調されるものが違い、全くの別物、とてつもなくノリが悪くなっている
これは最低だ、改悪以外の何者でもない
どこか心あるメーカー
へんなリミックスしないで原音のまま
日本編集版、日本語吹替付で再販してください
「悪漢探偵2」
同じくエリックツァン監督の二作目
1がヒットしてもうかったのか
冒頭からカッコ悪いロボットがガチョンガチョン動くキャッチーなスタート
変な兵器対決もパワーアップ
壊す車の台数もパワーアップ
見所が増えた
全体的なノリ、話はだいたい一作目と変わらないけど
カールマッカとシルビアチャンの結婚式なんかも出て来て
地味に関係が進んでいる
悪役で倉田さんが出ているのも見逃せないが
特にアクションを見せることもなく殺されてしまうのが残念
三作目を撮ることになるツイハーク監督も
香港映画お得意のキチガイネタで俳優として出演
この人の出演の仕方、いつもわけわからん…(゚ー゚;
さて
このユニバーサル版DVDも同じく音が改悪されている
効果音だけが異常に立体的ででかい
その他の音がこもっている
それだけも音楽効果がなきに等しく、全然盛り上がるべきところで盛り上がらないのだが
それだけではなく
なんと!もともと効果を狙って音楽が消してある部分も音楽流しっぱなしになっていた
これは酷い( ゚皿゚)
もーこれは別物やね
「皇帝密使」
三作目、監督がツイハークに変わる
1、2がヒットして資金がさらに潤沢になったのか
スパイ大作戦のピーターグレイブスや007のリチャードキールの他
ショーンコネリーのそっくりさん、エリザベス女王のそっくりさん
なんかが出ていてやたら豪華
さらにサミュエルホイの要請か
ホイ兄弟のボケ役リッキーホイもおいしい刑事役で出てたりする
海外ロケも増え
特撮も増え
車の壊れる量も増え
全体的にかなりボリュームアップ
僕はこの「皇帝密使」を悪漢探偵シリーズ最高傑作だと思っている
さてDVDの仕様だが
僕の持ってるVHSはアメリカ公開版を編集した日本公開版、DVDは大陸公開版で根本的に編集が違う
大きくは
冒頭のサミュエルホイとヒロインのカンフー対決が端折ってあったり
ピーターグレイブスがテープで指令を受けて爆死しかけるシーンなどがカットされて
かわりにカールマッカとシルビアチャンの病院での夫婦漫才が増えていたりするのだが
それ以外の細かい切り方もかなり違っていて
全体的にアメリカ公開版の方がテンポ良く、エンターテイメントな編集になっていいる
DVDの音楽はまたまた、こもって最悪、相変わらず効果音だけが大きい
BGMがなんとなく鳴ってるなーぐらいしかわからないから、全然、気分がのれない
この編集の違いと音楽・音の違いで10倍ぐらい面白さが違うと思う
ビデオデッキ持ってる人は是非ビデオで観てください
(*゚▽゚)ノ
「スペクターX」
監督が、今はハリウッドで活躍するリンゴラムに代わって
作風ががらっと変わりました
前回までがトンデモ秘密兵器合戦みたいになってたのが
今回はリアル志向のアクション映画になりました
資金も潤沢になってきたのか、冒頭から海外ロケ・ヘリぶっ壊しとなかなか派手
そんなわけで
悪漢探偵シリーズとしてはビミョーな方向性だが
それなりに映画としては面白い
今回はインディジョーンズオマージュがメインらしく
「レイダース」でゲシュタポのボスを演じてたロナルドレイシーが悪の組織のボス役で出ていて
レイダースでついた手の火傷もちゃんとついてるこだわりよう
でも全体的にインディジョーンズっぽさってあんまりないけどね
子役のコがだいぶ大きくなってるとはいえ、ビルからの宙吊りはなかなかがんばってる
眼鏡美女ヒロイン役のサリーイップもけっこう体はってがんばってる
こういうとこ、香港映画ならではな感じでいいねぇー
さて、DVDの音に関してだが
マスターがましなのか、3までの音よりはマシ
しかしやはり、原音はこもり気味で、後入れの効果音だけがやけに立体的でデカくバランスが悪い
そして字幕
アイスホッケーの試合のときの「師父」など、重要部分が意外にはしょってあるのが残念
(香港警察側のボスを演じるのが昔、黄飛鴻と言えばこの人だったクワンタッヒンなので、みな「師父」と呼んでいる。登場シーンにお馴染み黄飛鴻のテーマが流れるのもそのため)
訳をした人間がこのネタの意味がわかってないのか?
ちなみに
警察所長=チョーダッワーは黄飛鴻の弟子役をやっていた役者さんだし
国際警察のボス=シーキエンは当時、悪役といえばこの人で(燃えよドラゴンの鉄の爪とか)クワンタッヒン黄飛鴻とも戦っているらしい
それゆえのキャストなのだ
ここはこだわってほしかった
また、今作には関係ないが
悪漢探偵の5を監督するラウカーリョンは黄飛鴻の孫弟子の息子らしい
「悪漢探偵V 最後のミッション」
さて、今回はシルビアチャンが出てなかったり
なぜかカールマッカまで泥棒家業をしていたり
ストーリーが全然悪漢探偵シリーズである必要なない感じだったりと
無理矢理感のあるビミョーな続編である
なぜかレスリーチャンも出てて、スパイク版のジャケなんかはレスリーチャン主役のよう…(-_-;)
監督は、クンフーアクション映画を撮らせればスゲーの撮るラウカーリョンなのだが
今回はこっちもビミョー
主役のカールマッカ、サミュエルホイ、レスリーチャン
まぁがんばってはいるんやけど
三人ともゆーほどアクションできる俳優さんではないし
クンフーアクションとしてはぬるーい感じ
さらに
ラウカーリョンのコメディセンスもビミョー
レスリーチャンの魅力を引き出してるわけでもなく
特に見所のない全てにおいて中途半端な映画になってしまっている
最後に音
こいつに関してはビデオが発売されていないので
スパイクドラゴン版との音比較になるが
やっぱり後入れの効果音が浮いてて気になる感じ
スパイクドラゴン版の方が素直
いやーほんま
こういう蛇足なデジタルリマスターはやめてほしいなー
(´;ω;`)
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