第27回京都映画サミット
「石井輝男カント( ゚皿゚)クーッ!!」大会
無事終了いたしました
今回は偶然にも
様々な事件・ハプニングが重なり
参加人数が極端に少ないサミットになり
映画三本終わったところで
さらにその少ない人員が帰るということで
そこで解散とあいなりました
まぁそういう日だったんでしょう
30日にはクロネコサミットもあるので
そちらにパワーを温存ということで…
さて最初に観たのは
「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」
この映画を観るのも三、四回目ぐらいになりますけど
ストーリーがどうとか
原作が江戸川乱歩かどうかいうレベルの映画じゃないですね
そんなことはどうでもいい感じ
ひたすら興味をひく怪しげなシークエンスを投入して
娯楽性を保持してラストまでひっぱりながら
石井輝男趣味(土方巽趣味?)をひたすら映像化するという
誰にも二度と作れないような石井輝男&土方巽やりたい放題実験映画
東映がよくこれを作らしてくれたなぁーと思います
石井輝男映画によく出ている暗黒舞踏家土方巽ですが
この映画ほど長く出ている映画も他にはないし
土方巽の舞踏がカラーで鮮明な画像で見れるってのも数少ないと思う
そういう意味でも貴重な映画ですね
「ねじ式」
映画「恐怖奇形人間」が江戸川乱歩作品の寄せ集めで構成されているように
コチラは同じ手法でつげ義春作品を寄せ集めて作った映画である
ただ、やはり
土方巽がいないためか
石井輝男が歳をとったためか
パワーダウン感は否めない
つげ義春の漫画に忠実にしたい気持ちはわかるが、その気持ちがわかるだけに
それは違うだろーって場面も多々あり
前半はなんだかなーって感じで過ぎ去ってしまう
ラスト近くになり「ねじ式」エピソードに突入してからは盛り上がるが
それまでが長い…(^_^;)
「ねじ式」エピソードの短編だけでもよかった気がした
そうか、それぞれ短編で撮って並べるだけにして
無理にストーリーつなげない方がよかったかも
恐怖奇形人間をもう一度!的な気持ちもあったのかもしれないけど…
何しろパワーが足りてない…
なんだか全てが蛇足気味
冒頭・ラストの暗黒舞踏もいったのか微妙だし
ねじ式に浅野忠信はかっこよ過ぎる…
個人的には
丹波さんの大家
清川虹子の金太郎飴がよかったが…
んー
「明治・大正・昭和 猟奇女犯罪史」
東洋閣事件、阿部定事件、小平事件、高橋お伝 等々
色々な猟奇事件を再現映像化して並べた映画
一応、吉田輝雄を語り部としたメインストーリーはあるが
あってないようなものなのが残念
たくさんの事件を扱っているので
ひとつひとつが薄っぺらになるのは仕方ないところ
一番の見所としては
安部定事件でホンモノの安部定がインタビューを受けているシーン
ホンモノが出ているこれに尽きる
たぶん安部定事件映画としては
「愛のコリーダ」
とか
「実録 阿部定」
を観た方がいいと思う
映画としては
小平事件がなかなかよい
白黒で終始、小池朝雄の気持ち悪い演技と、気持ち悪い舌なめずりのアップが溢れてて
なかなか味があった
また、高橋お伝も
小品ながら
夫の顔のグチャグチャぶりと、気持ち悪い演技
土方巽の首切り浅右衛門役による首切りシーン等々
これぞ石井輝男って感じ!でよかった
土方巽が踊ってなくて残念やけど…
そういや高橋お伝も映画に何回もなってますねぇー
中川信夫監督
牧口雄二監督
どっちも面白そうヽ(*≧ε≦*)φ
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