第25回京都映画サミット「佐藤允ムービー大会」
第25回京都映画サミット「佐藤允ムービー大会」
無事終了いたしました
えー
佐藤允主役ではないものの
軽い映画から行こうと思い
まず
「直撃地獄拳」からスタート
ほんまここでの佐藤允のキャラがいいんですよ
元刑事で
ある事件で殉職した5人がある理由で行方不明扱いになっていて
その遺族を養うため殺し屋をしてるという
重い渋い役ながら同時に軽妙でいい味出してるんです
千葉ちゃんと郷鍈治を手のひらで躍らせつつ
ときにはギャグもこなす
なかなかこの味の出せる役者さんはおりません
他に主役の映画等々色々ありますが
この映画ほど佐藤允のキャラが立っている映画はそうないのではないかと思います
また
千葉ちゃん空手映画の中でも一二を争う面白さですので
未見の方は是非
ゲストですが倉田さんも出てます
つづいて
そのままの流れで
「直撃地獄拳 大逆転」
続編というと失敗する例が多いんですが
こちらは大幅に路線変更&パワーアップしております
基本、「黄金の七人」みたいなルパン的銀行強盗モノで
千葉ちゃんの空手アクションが少なめになったのは残念ですが
その分
下品度200%UP
しょーもなさ度200%UP
無茶苦茶なコメディ映画になってます
前作では千葉ちゃん&郷鍈治よりクールなキャラだった佐藤允もギャグ参戦
同じレベルでフケや鼻くそを押し付け合います
さらに
途中で佐藤允主演「あゝ陸軍隼戦闘隊」のパロディも出て来て
もう手厚くて涙が出てきます
佐藤允追悼にベストな逸品でした!
ちょびっとのゲストかと思われた
志穂美悦子も
ラストはチャイナ服コスプレでちゃんとバトルに参加
倉田さんがいない分をちゃんと補ってました!
「独立愚連隊」
慰安婦と心中した部隊長の謎を解くサスペンス部分
戦争映画的部分
ウエスタン的ガンアクション部分
これらをほどよくミックスした
岡本喜八監督らしいサスペンスウエスタン風娯楽活劇
なかなかよくできた映画です
お金がかかってないらしいわりに
ちゃんとロケしてるっぽいし
ラストあたりの国民党軍もそこそこ人数がいて
戦争モノとしてもなかなか迫力があっていい感じ
佐藤允は小林旭的なガンファイトのうまい色男の主役をそつなくこなしていてカッコイイけど
まだそれほどキャラは立ってない感じですなー
この映画に関しては反戦が盛り込んであるとかうんぬんはどうでもいいことかと思います
娯楽です
娯楽なんです
従軍慰安婦描写もあるので
従軍慰安婦映画祭をやるならとりあえずこの映画と「兵隊やくざ」は入れるべきかと思います
「みな殺しの霊歌」
佐藤允主演で殺人鬼役です
ジャケどころか帯にまで
「5人の女が1人の少年を犯すという異常な享楽を目撃した殺人犯が…」
と書かれてしまっているけど
これはない方がよかったなー
なんで殺人を繰り返しているのかは最後の最後で語られるオチなので
これを知ってるとかなり残念な感じになってしまう
しかも
目撃はしてないし
もともとは殺人犯でもないし…
監督は「緋牡丹博徒」の最高傑作といわれる三部作を撮った加藤泰
このときから
徹底したローアングル
無駄のあり過ぎるカメラ構図で
浮世絵的でクールな映像を見せてくれます
いやー絵力が違いますなー
音楽もいいっす
サントラほしーぐらいです
しかし
5人のマダムのうち
菅井きんが強姦され惨殺されるシーンがなくて
よかったような残念なような
「座頭市喧嘩太鼓」
シリーズ第19作目らしいです
話はいたってオーソドックスで座頭市ドラマシリーズかどこかで見たことあるような話だけど
三隅研二監督なんで
カメラワークも殺陣もかっこよく
安心して見れる感じです
腕の立つ浪人役の佐藤允は冒頭から出てきたのに
思ったより出現回数が少なく
座頭市とあまりからまなかったのがちと残念
ラストの座頭市との対決は緊張感溢れるいい殺陣でしたけどね!
佐藤さん殺陣もうまいわ!
藤岡琢也のお笑い侠客パートの方がキャラが立ってておいしいね
「あゝ陸軍隼戦闘隊」
「直撃地獄拳 大逆転」にこの映画のパロディが出てくるんで
やはりこれは観とかなくてはと思い
観た次第でありますが
とりあえずストーリーは普通ですな…
「名パイロット・加藤建夫の半生を描いた」ということで
実話が元なんで仕方ないですけど
すんごいドラマチックなどんでん返しとかはないです
かつての優秀な教え子だった趙英俊を撃墜しなければならないところはちょっと泣けましたけど
ストーリーはやはり平坦です
見所はやはり
特撮による戦闘機戦ですな
予算がないなりにがんばっていて
爆撃とか撃墜とかよくできています
変なCGよりよっぽど興奮します
そんな感じで今回のサミットは終了
次は大島渚監督かな?!
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