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2012年10月 9日 (火)

京都映画祭参加報告書 10月4日分

10月4日、5日と連続して京都映画祭に参加して来ました。

その間、知らずにお店に来てしまったお客様
ごめんなさい

映画祭、夜遅くまであるものですから
ずーっと2日間店しめてました

鈴木則文監督や梶芽依子さんを生で見られることなんて、そうそうないんで…

さて
10月4日(木)は
まず行くと
「温泉こんにゃく芸者」がやっていました。

中島貞夫監督で
ストーリーはコンニャク風呂を作りたいというおかしなおとっつぁんのために、娘が芸者になって稼ぎ、大成功し、コンニャク風呂ができあがるという、どうでもいい話なんですが
テンポのいい、笑いアリ・涙アリの演出でなかなか面白い映画でした

一番かっこよく、面白かったシーンが金持ち社長の臨終の間際に駆けつけたバスから、たくさんの子供たちが飛び出してくるシーンです
「どんだけ子供作っとんねん!」ってツッコミ笑うところなのですが
兎に角、スピードカメラで撮影したっぽいスローモーション映像と音楽がめちゃかっこいい
中島貞夫監督のセンスのよさがめちゃ感じられたシーンでした

ラストは芸者シリーズ定番のSEX対決で
まぁこれはこれでまた面白い
前から見たかった映画なので、見れてよかったなーって感じです

ただ、個人的には
この日のゲストは鈴木則文監督だったので
「温泉みみず芸者」の方を上映してほしかった気がしました…

 
 
 
そして次は
「シルクハットの大親分」

さすがに次は鈴木則文監督の作品でした

このシルクハットの大親分こと熊虎というキャラは
藤純子の緋牡丹博徒シリーズに通して出ているサブキャラで
この「シルクハットの大親分」と「シルクハットの大親分 ちょび髭の熊」の二作は
いわゆるスピンオフものなのです

シリアスな部分の多い緋牡丹博徒シリーズでも、たいがい熊虎親分はコメディ的部分を担当しているのですが
今回はそのコメディ部分が全編にこれでもかというぐらい詰め込んだ感じになっていて
最初から最後までかなり笑い、そして泣けます

鈴木則文監督は緋牡丹博徒でも一作監督をしておられますし
他の緋牡丹博徒シリーズでも脚本を書いておられたりするので
熊虎というキャラは完全に把握してると言ってもいい監督で
まさにツボをついた作りになってますよねー

コメディと言えどもヤクザ映画の基本は全て押さえてありますし
遠藤辰雄や天津敏の悪役陣もいつも通りかなり極悪で憎たらしく
伊吹吾郎の壮絶な討ち死にもあり
ラストのカタルシスもいい感じです

お竜さん(藤純子)の登場は後半になってからですが
やっぱり出てくるだけで映画が締まるという華やぐといか
熊虎親分映画を観てたら、緋牡丹博徒も見れちゃったという
映画二本見たような満足感も出てきます

そして
最後のお竜さんと熊虎親分のダブルカチコミはやっぱりシビレマス
若山富三郎はこのときだいぶ太ってはいますが
ドスの殺陣のキレはさすがって感じですし
藤純子もやっぱりいいです、かっこいいです

緋牡丹博徒シリーズを見ているとより楽しめますが
これ単体でも十分面白く
僕の見て来たヤクザ映画の中でもかなり上位に入ります
未見の方は是非見てみてくださいね
 
 
 
そして待ちに待った
「鈴木則文監督と映画評論家山根貞男氏との対談」

中島貞夫監督と同年代らしいので
同じようなイメージをしていたら
鈴木則文監督は思ったよりおじいちゃんな感じでした

天然なのかおじいちゃんだからなのか
山根氏との会話がなかなか噛み合わない場面もあったり

まぁそれはそれで面白い対談でした

ただ、客の人数が50人ばかしと少なく
さすがに10%しか(祇園会館が502席あるらしい)埋まってないとかなり寂しい感じで
なんだかすごーく申し訳ない気がしました

もっと僕のブログでも宣伝しておけばよかった

金沢映画祭での鈴木則文監督の対談は満席だったようで
これは明らか京都映画祭のやり方がまずいとしか言いようがない

そもそも、この京都という学生の街で若い人が全然観に来てない
若い人の裾野を広げないと
昔見てた人の回顧主義だけでやっていたら先細りです

まぁ金沢はチラシやHPのデザインひとつにしても
京都映画祭と違って
若い人たちが見たくなるような雰囲気ですからね
このあたりはもうちょっと企画運営している人たちに反省していただきたいです

京都映画祭のチラシは
若い人が全く手に取りたいとも思わないような
行政的で無難なデザイン
チラシデザインは印刷会社の適当な人に丸投げなのかもしれないですね

まぁクリスチーナリンドバークを呼んだり
当時日本でフィルム没収までされもう日本では上映されないかもっていうアニメ映画「少女椿」を上映したり
もうラインナップから気合の入り方が違いますけどね

京都映画祭は
中島貞夫ラインナップにしたいのか
ゲストラインナップにしたいのか
中途半端ですね
テーマもわかりにくい

まぁ中島貞夫監督が中心としてやっておられるので
中島監督作品だと安く上映できたりとかあるんかもしれないですけど…

中島貞夫監督で行くなら
「中島貞夫祭」って冠するべきでしたね
全て中島貞夫映画で
ゲストにも中島貞夫について語ってもらうという

中島貞夫プロデュースで「中島貞夫祭」はやりにくいと思いますが
今回の中途半端に中島貞夫ばかりなラインナップよりは
それぐらい思い切ったラインナップ方が
かっこいいし、分かりやすかったのではと思います
 
 
 
さて、対談終わって最後は
「大阪ど根性物語 どえらい奴」

鈴木則文監督の初監督作品で
長谷川幸延の小説「冠婚葬祭」を下敷きにして
中島貞夫監督と共同で脚本を書いた
(本人によるとほとんど中島貞夫監督が書いたらしい)
人情喜劇

初監督だけに
どこまでその力が発揮されているか不安だったが
その心配は全くいらなかった
そう
鈴木則文監督は最初っから面白かったのだ

元々の話は実話らしく主人公の会社が「博益社」で
クレジットに公益社の名前もあったし
もしかしたら公益社の話なのかもしれない

舞台はまだ旧態の大名行列のような葬式が色濃く残る文明開化後の日本、大阪
自動車による新しい形の葬式を打ち出した既存の価値の破壊者、藤田まことが
他社の妨害にも負けず
会社を成功させるまでを描いている

ストーリーも事件が色々起こり飽きさせないし
キャストもいい

藤田まことは言わずもがな
ヒロイン 藤純子はすでにただものじゃないオーラが出てて、しかもカワイイし
主人公の片腕となる悪友 長門裕之も脂がのっていたいい頃でとてもいい味出してる

泣ける演出も随所にあり
まさに笑いアリ涙アリの娯楽の完璧なまでの黄金比で描かれた人情喜劇である

お葬式テーマの喜劇映画は伊丹十三監督の「お葬式」ぐらいしかないかと思っていたら
こんなところにあった
これは喜劇映画好きは見ないといけないですね
 
 
 
とりあえずこれで1日目終了

2日目はまた書きます

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コメント

>鈴木則文監督は思ったよりおじいちゃんな感じでした

現在78歳ですか。
90歳くらいに見えますね。
 
>ただ、客の人数が50人ばかしと少なく
 
信じられないですね。MOTTAINAI!(@o@)
これは確かに運営や告知の方法に問題がありそうです。
東京だったら200人はいくんじゃないすかね。
鈴木則文監督というネームバリューだけで。
 
金沢映画祭はきちんと映画好きの人々で
運営されているように毎回盛り上がってるみたいですね。
地元の商店街とかとも協力して。自分も
機会があれば行きたいと思っている映画祭です。
 
>中途半端ですね
>テーマもわかりにくい 
 
勝手な予想ですが、
予算が全然付かなくて、中島貞夫監督に本当に
全部丸投げで中島氏も予算無さ過ぎで若者達を
扇動して動員する余裕がないとか、、
こういうのは、見返り一切抜きで情熱で動く人々を
どのくらい動員できるかが勝負ですね。
 
東京は幸いにして、単館系映画館は、お互いの映画館の
特集を意識して差別化を図ろうとする気合いが見えて
なかなか頼もしい感じです。どこの(単館系)映画館も
どの特集も10代~20代前半の女性も結構な割合入って
いるし、他の年代は偏らずに各層入ってる感じがしまう。
男女共。新陳代謝は一応起こってる感じです。
 
京都の皆さんも頑張って!!\(^^)/
 

投稿: kuroneko | 2012年10月10日 (水) 午前 12時10分

>現在78歳ですか。
>90歳くらいに見えますね。
 
鈴木清順
と脳内で勘違いしてコメントしました。
恥ずかしい。。(ーー;)
鈴木清順監督は
現在89歳で
まあ歳相応の見た目ですね(^^;)

投稿: kuroneko | 2012年10月10日 (水) 午前 12時20分

>機会があれば行きたいと思っている映画祭です。
今年のエロ特集
行きたかったですね

終わってから知ったんで行けなかったんですけど
事前に知ってたら
絶対
クリスチーナリンドバーグ見に行きました

もうおばあちゃんでがっかりするかもしれませんけど…(^_^;)

まぁ京都映画祭も、せめてこれくらいのレベルがほしいです

>こういうのは、見返り一切抜きで情熱で動く人々
いやー
頼まれれば
企画とかデザイン喜んでボランティアでやるんですけどねー
頼まれないですねー

当日は観たいんで受付スタッフとかやですけど

僕がやったら確実に今回のよりはいい感じにできる自信はあります

投稿: 万物創造房店主 | 2012年10月11日 (木) 午後 05時08分

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