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2011年12月19日 (月)

第12回京都映画サミット「サムライムービー」

第12回京都映画サミット
「サムライムービー大会」
終了いたしました

「子連れ狼」若山富三郎版(劇場版)

小島剛夕・小池一夫の漫画の映画化
監督は三隅研次
子連れ狼は漫画→映画→ドラマという順番に制作されている

度々再放送されたことにより現在有名なのは萬屋ドラマver.なのだが
実は劇場版の方が数倍面白い
若山劇場版は、より漫画的、よりサムライ、よりスプラッター、よりSF(とアメリカ人が言っている)で、超娯楽的ですばらしいのです

今回見たのは全六作中の第一作で
拝一刀がどうやって冥府魔道の刺客道へ入ったのかの導入部+温泉町のエピソードが収録されている
しかし
勝新が「殺陣は兄(若山富三郎)にはかなわない」と言っていたらしいが
長い斬馬刀・長巻・同田貫を豪快に振り回す殺陣、居合い、鞘への収め、全てがかっこいい
この映画が若山富三郎の最高殺陣傑作ではないだろうか

音楽もかっこよく
昔からサントラが欲しいのだが、現在販売されていない
 
 
 
「影狩り」
さいとうたかおの漫画の映画化
珍しく石原裕次郎が主演の時代劇、なぜか日本では全くDVD化されないが
理由はナゾである

裕次郎は演技やビジュアルはいいものの殺陣はドヘタ
殺陣になると月光(成田三樹夫)や日光(内田良平)がかっこよく
食われまくりなのが未DVD化の原因か・・・?
それとも
ヒーロー裕次郎が
悪人とはいえ
首とか手をビヒュンと刎ねて、血がびゅーって出るのがいかんのか

よくわかりません

日光がマカロニウエスタン風のヒゲオヤジになってる以外は
けっこう漫画の再現性は高く
なかなか面白いです
 
 
 
「ポルノ時代劇忘八武士道」

原作はこれまた「子連れ狼」と同じ小島剛夕・小池一夫

小池一夫のイマジネーションすげー

ちなみに忘八とは
仁義礼智忠信孝悌の八文字全てを忘れた極悪非道な人たちのことです

仁・・・思いやり、慈しみ 義・・・人道に従うこと、道理にかなうこと、普遍的正義 礼・・・社会生活上の定まった形式、人の踏み行なうべき道に従うこと 智・・・物事を知り、弁えていること 忠・・・主君に専心尽くそうとする真心 信・・・信じること、嘘を言わないこと 孝・・・親孝行すること 悌・・・兄弟の絆・結びつきを大切にすること、義兄弟も含む

石井輝男監督が丹波哲郎を主役に武士道を捨てた武士を描いた傑作
丹波さん演じる明日死能がとてつもなくかっこいい
冒頭の火花散る・血も飛び散る殺陣からグイグイ引き込まれます

この冒頭のツカミ、まさに石井マジックですなー

ひし美ゆり子等の平時もアクション時もほとんどずっと全裸出演の女忘八部隊もすばらしいですけど
時代劇定番の伊吹吾郎や遠藤辰雄もかなり濃い、いい味だしてます

吉原のセットや雰囲気もいい感じ
時代劇ファンも納得のできばえ

また
石井監督の後の作品「地獄」でもゴキちゃんやネズミちゃんがホバー走行していますが
こちらではぶった切られた手や首が重力無視ですぽぽーんと飛んで行きます
んー石井マジックぅー

そう言えば「地獄」で明日死能がちょっとだけ出てきます
地獄の鬼をすぽぽーんとぶった切って、去っていきます
んーファンサービスが行き届いてますなぁー
 
 
 
「御用牙」一作目
原作は神田たけ志・小池一夫の漫画
監督は三隅研次

小池一夫らしい
主人公は常に男性器を棍棒で叩いて鍛え
女性拷問時には苦痛を与えるのではなく
その特別男性器を用い、「やめないでー」と言わせて吐かせるという
トンデモ設定

それをきちんと実写映像化してるのだからすごすぎる
さすが勝プロ

そうそう主役は勝新です
兄貴が拝一刀なら、俺はかみそり半蔵で行くぜぇー!みたいな
いや、ほんま座頭市もいいけど
この役もぴったりです、はい

強姦拷問シーンが多いからか
天下の大女優 朝岡雪路さんがそうされちゃう場面があるからか
なぜか日本では全三作とも未だDVD化されていない

他の部分も勝プロらしいアイデアに溢れてて
めちゃ面白いんですけどねぇー
もったいない

この映画もモップスが歌う主題歌やその他の音楽がかっこいいので
昔からサントラがほしいのだが
廃盤で手に入らない状態である
 
 
 
「座頭市と用心棒」

題名の通り
勝新と三船敏郎の二大スターの対決が売りの映画
岡本喜八監督らしく
用心棒へのオマージュをちょこちょこ入れつつ
クスリと笑える人情コネタで
安心して楽しめる座頭市になっている

ただ
どうも三船も全盛期を過ぎたのか
勝新に食われている感がぬぐえない
そこらへんがちょっと残念
ラストの二人の対決は緊張感があり、めちゃかっこいいですけどね

また、岸田森が隠密で暗殺請負人の九頭竜を演じているのだが
いい味を出してるわりに、ただの銃を武器にしている人ぐらいで終わるのが残念
三船との対決をより立てるためかもしれませんけど
ラスト近くの座頭市とのバトルもあっけない
そこらへんも残念

めずらしく嵐寛がヤクザの親分とかじゃなく一般市民
暗殺されるのは一緒だけど
 
 
 

今回、あらためてざっと見ると
サムライというよりは
小池一夫ムービーな感じでしたなー

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コメント

先日はどうもー(^^)楽しかったです

ご用牙の主人公が棍棒で男根鍛えるシーンと同じくらい、「金総書記を悼んでエスカレーターに泣き崩れる北朝鮮のデパート店員たち」の映像はシュールと思います。
実写映像のありがたみ満載です。

投稿: 235 | 2011年12月21日 (水) 午前 12時23分

>先日はどうもー(^^)楽しかったです
いやーよかったよかった
またよかったら参加して下さい
次は1月の中旬ぐらいの予定です

>「金総書記を悼んでエスカレーターに泣き崩れる北朝鮮のデパート店員たち」の映像はシュール

中国・朝鮮には泣き女という職業があって
お葬式には親戚でも何でもないけどそういう人たちを雇います
お金持ちほどいっぱい雇います

だから意外と
中国・朝鮮人にあの映像見せてもシュールとか全く思わないんじゃないですかね
ちょっと聴いてみたいです

投稿: 万物創造房店主 | 2011年12月21日 (水) 午後 03時58分

ブログ 座頭市で 検索中です
私は 勝新さん の 座頭市を テレビドラマだったかなぁ? 少し記憶にあります。今の若い人は 知っているかナァ?
今 動画で 座頭市 勝新太郎 を 見ています。セリフの入った歌が渋いですね。カツシンさん伝説 すごいですね。
あの時代を 知らない僕です。
映画同好会(名前検討中 座頭市を語る会

投稿: 村石太マン&どこへ いくのか | 2012年1月 7日 (土) 午後 06時39分

>勝新さんの座頭市をテレビドラマ
一月からBSフジでテレビドラマシリーズの新座頭市が始まりました
毎週月曜日~金曜日 15:00~16:00です
毎日録画しては見ていますが、なかなかのクオリティ
で見ごたえありますよ

勝プロが関わった映画・ドラマはほんとうにハズレがありません
やっぱ勝新はタダモノじゃありません

勝プロが倒産した原因は制作に惜しげもなく金をかけたかららしいです
その情熱と執念が画面に現れてますね

>あの時代を 知らない僕です。
僕も当時リアルタイムは見れない年齢ですから
後追いですけど
今はなんだかんだ言ってどんどんソフト化されて見れる時代になったので
ほんまありがたいですね

投稿: 万物創造房店主 | 2012年1月 8日 (日) 午後 02時46分

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