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2010年9月の5件の記事

2010年9月26日 (日)

第1回京都映画サミット第二部 『憂国』その他

第一部に続き第二部を開催しました
今回はさらに間彩さんが参加

鑑賞映画ひとつめは「憂国」です
Yukoku
これは
三島由紀夫が自身の二・二六事件を題材にした短編小説(同名)を監督主演で映画化したもの
モノクロで全29分
武山信二中尉が麗子夫人と情を交わしたあと切腹するというだけの内容

[キャスト]
武山信二中尉(三島由紀夫)
武山麗子(鶴岡淑子)
[スタッフ]
製作:三島由紀夫
製作並びにプロダクション・マネージャー:藤井浩明
監督:三島由紀夫
演出:堂本正樹
脚色:三島由紀夫
原作:三島由紀夫
撮影:渡辺公夫
美術:三島由紀夫
メーキャップ・アーティスト:工藤貞夫

当時公開された後
ほぼ封印されていた映画であり
瑤子夫人が三島の死の直後1971年に、フィルムを焼却処分し、二度と見られない映画と思われていたが
実は
上映用フィルムは焼却処分したが、共同製作者藤井浩明の要望により、密かにネガフィルムのみは保存していたらしく
2005年8月、それまで現存しないと言われた「憂国」のネガフィルムが、三島の自宅(現在は長男平岡威一郎邸)で発見され
ついにDVD化されることとなったのである

さて鑑賞してみて
とりあえず思った

ある意味スゲー

独特の世界観であった

能を意識したとされるが
能との共通点は台詞がないことぐらいしか感じなかったし
どうも全てが見世物っぽい感じがした
ハラキリショー的な・・・

このあたり
たぶん三島の日本理解というものが
けっこう西洋人的勘違いサムライ美学だったところに起因するような気がする

刀を腹に当て切っていくところのクローズアップはなかなかのリアルさで
スプラッター度も高い
このあたりのこだわりみたいなものは感じるが
僕が気になったのは日本刀のちゃちさである
どうも刃がちゃちい
腹を切るシーンはニセモノで仕方ないとしても、少なくともそれまでは真剣を使ってほしかった

あと、この腹を切るシーンで何故か僕は「アンダルシアの犬」の眼球を剃刀で切るシーンを思い出した
三島が意識していたのかどうかはわからないけど
あっちも短編で白黒で無声で・・・と色々共通点はありそう
作品としては各段にあっちの方が上だけど

それと今回気になったのが
クロネコさんの「天皇の存在が欠片もないね」という言葉
確かに菊の御紋も、日の丸も、桜も何もない
背後には「至誠」という文字のみ

これは三島が2.26事件について昭和天皇をよく思っていなかったことに起因するのかもしれない

本来の切腹は責任をとっての公的行動であるはずなのだが
そこには公は一欠けらも存在せず
ひたすら私の美学で溢れていた
つまり自己陶酔

三島は切腹する自分というものに究極の美を見ていたのかもしれない

音楽も映画「Mishima」と共通する雰囲気があり、同じく浮いていた・・・(^_^;)
「Mishima」は「憂国」を参考にして音楽を作曲したのかもしれない

正直、評価のしにくい微妙な作品でしたが、三島のパワーや世界感みたいなものは感じられました
日本人は、とりあえず一度は見るべき映画ですね
そして色々考えてみましょう


そしてふたつめの映画は
「香港アクション映画の歴史」(アメリカ版)

ひたすら香港アクション映画を細切れ垂れ流しする映画
英語なので解説はさっぱりわからないが
日本未公開・未ソフト化の映画がたくさん出てきてなかなか面白かった

定番のブルースリーから始まって
ジミーウォン、ローリエ、デビットチャン、アンジェラマオ、サモハン
けっこう色々な人が出てきた

特に気になったのがショウブラザーズが作ったらしい
チャーリーズエンジェルもどきのカンフーもの
最近、ショウブラの作品はけっこうマイナーなものまでどんどんDVD化されているので、是非これも出してほしく思う


三つめに見たのは
「スウィッチブレード・シスターズ」
旧題「SEXY HARDBOILD/デッド・エンジェル」
Photo

監督: ジャック・ヒル
製作: ジョン・プライザー
製作総指揮: ジェフ・ビガン
脚本: ジャック・ヒル
 F・X・メイアー
 ジョン・プライザー
撮影: スティーヴン・M・カーツ
音楽: レス・バクスター
 メデューサ
出演: ロビー・リー
 ジョアンヌ・ネイル
 モニカ・ゲイル
 キティ・ブルース
 アッシャー・ブラウナー
 チェイス・ニューハート
 マーレーン・クラーク
 ジャニス・カーマン
 ドン・スターク

不良少女の抗争モノ
ダブル主役的な二人の関係や展開が
かなり「女番長ゲリラ」等の東映女番長シリーズに似ている
女番長シリーズは1971年から始まっているので
1975年のこちらの方が影響を受けているのは間違いなく思う
世界の映画を色々見ていくと意外に日本映画って知らないところで世界に影響与えてる(パクられている)ので面白い

マシンガンまで出てきて銃器が豪華なのがアメリカっぽい
撃ち合いも派手
出演している女の子たちはどの娘もなかなかかわいいが、お色気は本家よりかなり少なめ
個人的にはアイパッチ娘が気にいっているが、最後まで生き残るもののめざましい活躍はない

タランティーノが発掘して97年になってやっと本邦初の劇場公開となった作品らしく
新版ビデオの本編の前と後に本人自ら解説として登場するらしい
現在DVDは出ていない


そして最後は
「ゴースト・イン・京都」
原題 THE HOUSE WHERE EVIL DWELLS
Gstinkyoto


監督:ケヴィン・コナー
原作:ジェームズ・ハーディマン
出演:エドワード・アルバート
 スーザン・ジョージ
 ダグ・マクルーア
 服部まこ

アメリカ人が作った怪談モノである
しかし予想に反して
始まると勘違い日本ではなく驚くほど日本描写が正しい
これは
東映京都撮影所と日本人スタッフを使って京都でロケしたということなので
日本人スタッフがかなりがんばったのだろう

冒頭の浮気している妻と男をぶった切るシーンは迫力満点
部屋に障子をブチ破って突入して来たのは少々気になったが
石井輝男ばりの首ぶっ飛びに
殺した後のハラキリ(また切腹・・・)
ツカミとしてはなかなかよかった

しかし、その後は・・・やはりアメリカ人
その惨殺が起こった家にアメリカ人家族がお引越し
「悪魔の棲む家」「ポルターガイスト」「シャイニング」等々
めちゃありがちな展開
しかも全く怖くねぇー

幽霊三人仲良くキャスパーみたいに出たり消えたり(なんで仲良くなってんだよ!)
電気がつけてもつけても消える(ドリフかー!)
子供が飲むスープの中に顔が浮び(バカっぽいー!)
沢蟹集団に襲われる子供(つくりものの蟹の動きがよくできている)

しかも
幽霊たちの仕掛けにより妻は浮気
ラストは夫と浮気相手のカンフーバトルに突入!
ついには日本刀を手にとり、チャンバラ
さぁ最後はどうなるんでしょう・・・秘密です(予想つくと思いますけど)

うーん
いやラストバトルもよかったですよ
スプラッター描写も

でもやっぱりバカ映画としか・・・
日本人スタッフはめちゃ気合入ってんのわかるんですけどね

アメリカ人がアホ過ぎでした


こんな感じで
第1回京都映画サミット第二部 終了です

次はいつになるかわかりませんが
随時参加者募集中です

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2010年9月23日 (木)

第1回京都映画サミット「Mishima」

クロネコさんが東京から来られて
昨夜
「第1回京都映画サミット第一部」を行いました

鑑賞映画は「mishima」です
Mishima

「Mishima: A Life In Four Chapters」は、日本とアメリカ合衆国の合作映画。三島由紀夫の人生を扱った伝記映画。
1985年にアメリカ合衆国などで公開されたが、現在も日本では未公開。制作は日本のフィルムリンク・インターナショナル、アメリカのアメリカン・ゾエトロープとルーカスフィルム。

三島由紀夫の人生を、『金閣寺』『鏡子の家』『奔馬』(『豊饒の海』第二部)の三つの三島文学を映像化したものと、三島が自決した『1970年11月25日』を描いたドキュメンタリー調のシークエンス、それに三島の半生をモノクロームで描いた『フラッシュバック(回想)』のシークエンスを加えた5部構成によって描かれる。

本国アメリカでは興行的に惨敗したものの、1985年度のカンヌ国際映画祭最優秀芸術貢献賞を受賞し各方面で絶賛された。当初日本でも『ミシマ 11月25日、快晴』の邦題で公開が予定されていたが、三島夫人の抗議等の諸事情により日本では劇場未公開、ビデオ・DVD化もされていないため「幻の作品」となっている。日本人俳優は日本語で演技をしているため、英語の字幕とロイ・シャイダーによるナレーションが要所に付いている。海外で発売されているDVDには、緒形拳による日本語のナレーションが収録されている。なお、最後の総監室の場面にて総監が「気が狂ったのか、きちがいじみてる」と言うシーンがあるため、万一日本でソフト化された場合もこのシーンを削除、または音消しなどの措置を取られる可能性がある。
wikiより

日本ではやや闇歴史化している三島由紀夫ですが、世界では非常に評価が高く、コッポラやルーカスという超有名人のプロデュースで「タクシードライバー」脚本や「アメリカン・ジゴロ」監督で有名なポールシュレイダーが監督し作られた三島由紀夫伝記映画です
日本では全く公開されたりDVD化される様子はないのですが、海外では評価が高く、何度もソフト化されています

今回鑑賞したのは米クライテリオン盤DVD
この会社は名作を品質にこだわり丁寧・真摯な作りで出すことで有名で
「旧盤は1.75:1だったのに対し、オリジナルの1.85:1での収録、さらに監督自らの監修により色彩修正やデジタル加工が加えられた。」
ということで
よりホンモノに近い雰囲気で見られるようになっているようである

俳優陣はめちゃめちゃ豪華でオール日本人
緒形拳、沢田研二、坂東八十助、永島敏行、佐藤浩市、萬田久子、烏丸せつ子、大谷直子、李麗仙、三上博史、横尾忠則、池部良、倉田保昭、等々
台詞もオール日本語で
今回のDVDには海外公開時のロイシャイダーのナレーションだけでなく緒方拳自身のナレーションver.も入っているので英語がわからなくても全く問題なく見れる

内容としては西洋人から見た三島像という感じで
いわゆる「ラストサムライ」的な扱いな感じがした
ただ
日本人からすると勘違い的な描写があり
うーん・・・と思うこともしばしば

美術は石岡瑛子という日本人が担当しているのだが
それがまた勘違い日本的でハリボテ・イミテーション的なのだ
これを本気でいいと思ってやっているとしたら日本人としてのセンスを疑うが

クロネコさんとの話の結果

これは三島自身を「勘違い日本・ハリボテイミテーション」として指摘するために石岡瑛子が意図して作った美術なのかも
だとしたらすげーという結論にたどり着きかけたが

映画自体は明らかに三島賛美映画で、少なくともポールシュレーダー監督はこの美術をすばらしいものとしてとらえているっぽいので
それは深読みし過ぎなのかもしれない

音楽は有名な作曲家、フィリップ・グラスによるものらしいが
正直、僕としてはやや浮いている感じがした
やはりここにも勘違い日本的イメージが・・・

また、見るとき英語字幕を出したまま見ていたのだが
「天皇陛下」をただ単に「emperor」と訳すのはいささか雑過ぎる気がした
「天皇」なら「emperor」でいいかもしれないが
「天皇陛下」はかなり違うニュアンスを含んでいると思う
クロネコさんとも意見があったが
ここはそのまま「tenno-heika」と訳すべきだっただろう

全体的に興味深く面白い映画だったが
これを見て三島由紀夫や武士道・切腹の本質だと勘違いされると困ったものだと思う
僕は三島作品を全く読んだことがなく、三島由紀夫の人生の概略を知っている程度だが
明らかに武士道や切腹、日本人の死生観を勘違いしている雰囲気が感じ取れた

日本人にしても、ある程度の知識を持って見ると
西洋人から見た三島由紀夫がよくわかって、さらに深く考えられるよい作品だが
予備知識なしに見ると危険かもしれない

クロネコさんによると
全共闘との対決シーンや自衛隊での割腹自殺シーンは実際の映像が残っているらしく
それと比べてかなりよくできている
らしい

しかし
見終わって
この映画が公開できないほどの問題があるとは思えない
三島由紀夫の家族が反対した原因という噂の同性愛的シーンは皆無で
(少年時代にキリストが処刑された絵に魅入るシーンはあるが)
基本的に三島肯定美化の方向性なので、右翼が反対する理由もなさげ
唯一考えられるのは
作中出て来る「びっこ」「どもり」「かたわ」「きちがい」等の差別的とされる言葉だが
昨今の「言葉狩りをやめて、当時のものは当時の価値観を尊重し、そのまま世に出そう」という流れの中
こちらも、そうたいした問題ではないと思う

「オーシャンズ」みたいな反日映画を文部省推薦にして、500円で全国の小学生に見せたり
「靖国」みたいな反日映画を税金で作ったりしているヒマがあるなら
さっさと普通に公開して欲しく思う

クロネコさんが三島由紀夫は漫画好き・軍服コスプレ・オタクで、サブカルチャーの走りみたいな人
と言ったが
全くその通りだと思った
漫画蔵書も多かったらしく、水木しげるや赤塚不二夫が好きだったようである
今生きていればアニメなんかも楽しんでいたのではないかと思う
制服も連邦軍の制服に変わっていたりして・・・

あのころはまだまだサブカルチャーが理解されておらず不遇の時代だったが
このサブカルチャーが主流になり日本を代表する文化になった今
三島由紀夫が生きていればどう思っただろう
生きていれば色々な面白い展開があったかもしれない

非常におしい人をなくしたものだとつくづく思う

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2010年9月10日 (金)

小沢氏「A級戦犯の合祀問題を再検討」

朝鮮日報に以下のような記事が載っていた

靖国:小沢氏「A級戦犯の合祀問題を再検討」

民主党代表選に出馬している小沢一郎・元同党幹事長は、太平洋戦争のA級戦犯が靖国神社に合祀(ごうし)されている問題について、再検討する意向を表明した。

 小沢氏は8日午後に行った記者会見で、A級戦犯の合祀の問題についての質問に対し、「A級戦犯は戦争で死亡した人たちではないため、戦死者たちをまつる靖国神社の趣旨に反する」と述べた。また、「A級戦犯が合祀される前は、天皇も靖国神社に参拝していたが、合祀によって政治問題化したため、その後は参拝していない。靖国神社が本来の姿に戻れば、総理大臣をはじめ、誰が参拝しても外国から批判を浴びる理由がなくなる」と語った。

 一方、在日韓国人などの永住外国人に対する地方参政権付与の問題については、個人的な見解と前置きした上で、「日本国籍を持たない人の国政への参加は認めることはできないが、地方参政権の付与は世界的に認められる傾向にある。税金を納めているため、個人的には参政権を付与するのが望ましいと思う」と述べた。
(朝鮮日報 2010年09月10日)

つくづく無知で自分の利益しか考えていない人間だと思った

まず、合祀と分祀がわかっていない

合祀は御霊と御霊をくっつけひとつにする作業であるのに対し
分祀は御霊のコピーをして同じ御霊をふたつ作る作業で
これは何々大社の分社などを作るときに行われる作業であり
ほとんどの人が思っている分祀というもの(特定の御霊だけをとり除く)は存在しないのである

ゆえに一度合祀した御霊を一部だけ分けるという作業が不可能なのが神道の常識

しかも、たぶん中国人や韓国人、日本人の多くもわかっていないのが
靖国神社に位牌も遺骨も何もないということである
あるのは
ただ単に奉ってある中に含まれているという設定だけで
全て想像の世界だけのものである

物理的にも分けようもないのである

文句を言うヤツラは他人の頭の中まで制約しようというのだろうか?

また、A級戦犯の方々は戦勝国の一方的な裁判で処刑されたが
のちに日本国内法では無罪となっている

無罪のものを
しかももう仏になっている方々を処分しようというのだから
冤罪事件の足利事件より性質が悪い

墓を掘り返して死体に罰を加えたりするのは、昔から続く大陸の思想である
日本に中国や朝鮮的な思想の方々がこんなにいるのかと思うと、悲しくなってくる

また、在日外国人参政権は完全に憲法違反である

日本国憲法

第15条第1項 「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」

第43条第1項 「両議院は、全国民を代表する選挙された議員でこれを組織する」


在日外国人に参政権を与えるには、まず、憲法を改正しなくてはならない

お隣、韓国は外国人に参政権を与えて入るが
金持ち等の条件をクリアしたものしか与えられず
実際、選挙権を与えられた在韓日本人は51人しかいない
東南アジアからの移住労動者80万名のうち投票権を得たのも11人しかいない
それに対して
日本では在日韓国人42万0305人に与えられる予定だ

韓国の場合、日本で外国人参政権を成立させるための圧力として足早に外国人参政権を成立させた感があり
それが
今後、色々な問題が浮上すると思われる

韓日とも今後最も警戒しなくてはいけないのは
中国人の移住である

2008年の調査では正式に外国人登録を行っている在日中国人は655,377人で
2009年には680,518人と順調に増えている
逆に在日韓国朝鮮人は2008年589,239人、2009年578,495人と減ってきている
(その他、把握されている不法滞在者数は朝鮮人約23,000人、中国人約15,000人)

これは
在日、韓国朝鮮人の2世、3世が日本に帰化して減る一方、新たな移住が少ないからであると思われる

平成19年度帰化人数
韓国・朝鮮人 8,546名
中国人 4,740名

ところが中国は
国策として移住を奨励しているし
何しろ十数億人間がいて、人間が余って、一人っ子政策までしている国である
中国への帰化や永住権の付与をほとんど認めないし
一旦中国籍を抜けた者の中国籍の再取得もほとんど認めない
なかなか一貫した国である

まずは+1億人移住計画を立てているらしいので
今後、中国人は国策としてどんどんまわりの国に移民させられていくだろう

そのときに韓国は今のままでいられるのか?
外国人参政権を後悔しないのだろうか?

韓国の人口は五千万人ほどで、日本と同じく少子化かによって人口減少が起こっている
日本の人口は1億五千万

韓国は外国人参政権アリ
日本は今のところナシ

中国は朝鮮半島、沖縄を歴史的に中国領土と言っているが
とりあえず日本列島は中国領土とは主張されていない

さて、先に中国に飲み込まれるのはどっちかな?

それから
韓国は外国人の前にまず在日韓国人に参政権を与えないとまずいでしょ

あと
地方参政権ならいいじゃないかという議論もあるが
地方分権を目指し地方の強化をしていく方向である昨今
これも問題があるように思う

今でさえ
名護市の反対だけで自衛隊やアメリカ軍の配置等、国防に影響したり
アメリカとの関係に影響を与えたりしている状況をみると
地方といえども馬鹿にできない

特に国境に近い自治体で、かつ人口の少ない自治体などは

例えば対馬などを見ると
すでに「対馬は韓国領土」という主張とともに韓国人による土地取得が多く行われている状態であり
外国人参政権を認めた場合、オウム真理教がやったような意図的な移住、自治体の掌握が行われる可能性もありえる

掌握⇒独立宣言⇒竹島と同様に韓国軍占領⇒アメリカは中立不介入⇒市民の反対により自衛隊はとり返しに行けず
というシナリオも考えられなくはない

法というものは
あらゆる馬鹿げた状況をも考えて作らねばならない

それを怠ると
子供手当てを554人分もらおうとした韓国人のような人間が現れてしまうし
子供手当てが、実際存在するかどうかわからない外国人の本国の子供に対しても払われてしまったり
中国人48人が親戚揃って移住して来て、生活保護を大量申請したり
等々で
慌てて取り繕うはめになるのである

みなさん、よく考えましょうね

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2010年9月 4日 (土)

韓流と嫌韓流

昨日に続いて
京都新聞の「東アジアの時代」第3部第8回もたいがいやったんで
今日はそれについて書いてみようと思う

この回は
同志社大学太田修教授が「韓流と嫌韓流」について書かれているのですが
そもそも、この教授
嫌韓と嫌韓流の区別ができていない

「嫌韓」はただ単純に韓国が嫌いという立場で
「嫌韓流」は韓流を嫌うという立場であり
本来は大きく違う

嫌-韓流は要するに
もともと韓国という国に日本人は無関心だったわけであるが
日韓ワールドカップや韓流ドラマによって関心を持ち始めたわけである
そのとき
韓国について色んなことを知ろうという気持ちが涌いてくるわけであるが
調べれば調べるほど、知れば知るほど
テレビやドラマの中では日本と同じように見えた韓国が
反日でアイデンティティが成り立っている未成熟な国だと気が付いて来る
そこで
日韓ワールドカップや韓流ドラマでマスコミが築き上げた韓国像が美化された虚像であることに気付くわけである
そういった
戦中の大本営発表のごとく情報操作をしようという日本メディアを嫌うのが嫌韓流なのである

逆に太田教授の言うような嫌韓は嫌韓厨と呼ばれ
多くの場所で嫌われている

嫌韓厨【けんかんちゅう】[名]

韓国が嫌いな厨房。
韓国憎さのあまりに時と場所をわきまえずに2ch中のあちこちのスレに嫌韓コピペや嫌韓カキコをして普通の住民に迷惑をかけている。
(2ch管理人のひろゆきは 厨房とは別に組織的な「職業右翼」の存在も指摘している。)
韓国が嫌いというより韓国をネタに日々のストレスを発散したり、寂しさを紛らわすために(韓国ネタだとレスが異常に多くつく) ネタ的に書き込みをしている厨房も多い

【特徴】
・宗教の勧誘のように人を巻き込もうとする
・スレの流れなどおかまいなしに突然叩きをしたりコピペを垂れ流す
・文句を言われると逆ギレして脊髄反射のごとく
「チョン死ね」「在日発見」など同じことしか言えない
・他人のことをどうこう言う前におまえはどうなんだ?と思わせる馬鹿が多い
(2ch字典より)

まぁ実際は嫌韓と嫌韓流の中間的人間等々多種多様な人がいるのだが
とりあえず「韓流と嫌韓流」を語るなら
少なくともここらあたりを区別しないと
実際には千差万別な色があるのにもかかわらず
嫌韓と親韓の黒白2種類のカラーしかないように見えてしまい
これは両方の国にとってよくない影響を与えかねないので気を付けてほしく思う

ま、もっとも
最初から対立を煽るのが目的なら実にまっとうな手段であるが・・・


また、太田教授は嫌韓流には三つの原因があると語っている
①昨今の社会不安のストレスが弱い立場の在日コリアンへの攻撃へと向かった
②「日本が未開で野蛮だった韓国を文明化した」とする植民地時代の差別意識と排除論理が残っている
③「直接関係ない戦後生まれが、なぜ謝らせられるのか?」という感情

とりあえず嫌韓流=嫌韓という意味で読んでいきたいと思うが
まずわけがわからないのが①
ここであえて在日コリアンだけを取り上げるのかがよくわからないし
これは原因じゃなくて嫌韓の結果の一現象にしか過ぎないのではないだろうか?

②に関しては言い回しが朝鮮人っぽいと思うのは僕だけ?
「古代に朝鮮が未開で野蛮だった日本を文明化した」と教科書に書いて教えているそのまま
日本人は「未開で野蛮」なんて失礼な言葉はあまり使わないと思うが・・・
まぁどちらにしろ
日本が江戸時代がそうであったように朝鮮半島も李朝時代は封建社会であり
その体制を崩して文明開化させたのは開国派朝鮮人とそれを助けた日本の志士たちであるのは事実で
孫文を応援していた志士たちが評価されているのに対して、同じグループである朝鮮開国派を支援した志士たちが全く評価されていないのはあまりにもおかしな話しである
韓国でも朝鮮開国派はまるで売国奴のような扱いで、今の近代化の恩恵を受けながら、彼らを評価しないのは如何なものかと思う次第である
また、日本国政府自体が朝鮮の文明開化を開始したという認識も間違っている
当時、日本国政府は西洋列強の顔色を伺うあまりめんどうなことに関わらないようにしており
朝鮮の開国派にも、孫文にも冷たかった
それを支援したのが玄洋社等の志士たちである
日本国は開国派や志士たちの切り開いた道に後乗りしただけである

③は正常な日本人なら誰もが思うだろう
大陸文化では子々孫々罪が残るので、子孫が謝罪し続けるのは常識だが
日本文化ではそうではないから
死者も仏、死んだら罪を問わないのが日本だ
死体になってからも罰を与えつづける文化には嫌悪を覚え、染まりたくないのが日本人だ

最後に太田教授は
韓流にも嫌韓流にも過去と向き合うことが抜け落ちている
過去に向き合うことで
人権を大切にする国を作ることができ、民主主義も前進させられる
と締め括っているが

こちらにはほぼ同感である
(正しい嫌韓流には歴史を学ぶことも含まれるが)
日本人も韓国人ももっと歴史を学ぶべきである
それはただ単に教科書に書かれた年号等を覚えるのではなく
あらゆる本や記事を読んで、自分なりの歴史ストーリーを想像して作り出すことが重要である

ほとんどの歴史本は意識しているかどうかは別にして、なんらかの作者の意図により書かれている
それゆえ
常に100%は信じず
色々な立場の文章から平均点を自分で見付け出し
事実だけを積み上げ
自分なりのストーリーをイマジネーションで作り上げるのが重要なのである

そして歴史に良い・悪いは存在しない
良いことも悪いことも、歴史の積み重ねによって現在があるのであり
悪いと思われることもなければ現在は生まれない
現在、自分やこの世が存在することが否定できないのであれば、歴史は否定すべきではない

しかし未来は変えられる
歴史から失敗を学び、未来に活かすのが重要なのである
歴史はアイデンティティ-を確立させるためのオモチャではない

大本営発表と変わらぬ粉飾報道を垂れ流すマスコミ
民主主義や人権を錦の御旗に言論統制を画策するファシスト
戦中と同じような体制の官僚主導政治

看板が掛けかえられただけで、本質は戦中と同じである

日本人は歴史からいったい何を学んだのだのだろう・・・

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2010年9月 3日 (金)

親日派狩りを絶賛する人間が日本にいるとは・・・

京都新聞に「東アジアの時代」という連載モノがあるのだが
それの第3部第7回があまりにもひどかったので
少しそれについて書いてみようと思う

この記事は
大阪産業大学教授の藤永莊氏が話す内容を記者がまとめた感じで
なんと
韓国の親日派狩りを絶賛する内容になっている

日本で今までほとんど報道されなかった親日派狩りが新聞に載ったということはすばらしいことだと思うが
絶賛はおかしいやろ・・・人間として・・・

ここでおさらい

「親日反民族行為真相究明特別法」
目的:日本の植民地統治下(1910~45年)の「親日派」を特定し制裁を加える
親日派条件:◎日韓併合条約を推進した官僚や将校
 ◎独立運動を取り締まった警察官、司法関係者
 ◎創氏改名勧誘者
 ◎神社造営委員
 ◎メディアを通じて日本の侵略戦争に協力した者
認定方法:調査委員会が調査・認定

もともとは当時与党であったウリ党がハンナラ党の政治家を狩るために作られた色合いが濃いのですが
後にウリ党内にも親日派の条件に当てはまってしまう政治家が判明し、ブーメランアタックを受けることに・・・

親日派に認定された人たちは親日派名簿に載り、公開されるので、子々孫々まで売国奴として社会的に差別され、村八分にされることになります
また、財産も没収されたりします

認定について身内には甘く政敵には厳しい問題や、賄賂問題、それらに関しての重要史料の意図的無視等、かなり委員会運営自体も怪しいようである

だいたいの人は内容を見ればイヤな法律だなぁーと感じるのがあたり前だと思うのですが
何故か藤永教授は「民主主義の成熟に必須」として絶賛しているのである

確かに多数決ならば人狩りをしても許されるのも民主主義で
ヒットラーが台頭し、ユダヤ人狩りが行われたのも民主主義の結果なのだが
そんな民主主義、誰が望むのだろうか・・・
戦前の特高となんらかわらない言論統制・魔女狩りが民主主義ですか・・・?

しかも「日本人も学べ」とか言うし・・・

もし日本で「親朝反民族行為真相究明特別法」とかが制定されて
自分が名簿に載って社会的に抹殺、財産も没収されたらどう思うのだろう?
日本の「民主主義も進んだものだ」と絶賛するのだろうか・・・

しかも
この法律が最も問題なのは
法治国家での常識「法の不遡及」である

これは後に作った法律で過去の行為を罰せないということであり
例えば
今日から「タバコを麻薬指定して吸ったものは死刑」という法律ができたとする
普通は施行された日から後に吸った人間に対して罰を加えるわけであるが
「法の不遡及」を無視すると10年前に吸った人間も死刑にできるわけである

いわゆる後出しジャンケンのような行為で、普通は許されない

法律ができていないときに吸っても仕方ない、罰するのはおかしい
事後法で罪に問うのは恐ろしい行為
と思うのが普通の感覚だと思うのだが・・・

ちなみに
日本国憲法 第39条には事後法・遡及処罰の禁止が書かれているし

なんと
韓国憲法第13条にも
②すべての国民は、遡及立法により参政権の制限を受け、又は財産権を剥奪されない。
③すべての国民は、自己の行為ではない親族の行為により、不利益な処遇を受けない。
とある

「親日反民族行為真相究明特別法」は①の遡及性・財産権に関しても憲法違反だし
祖父の親日等で財産を没収されている時点で②にも抵触している

たぶん韓国の憲法学者の人たちもこのあたりを危惧している人たちはいるだろう
しかし、言えないのである
韓国では反日行為にどういう形であろうと異議を唱えると社会的に抹殺されてしまうからである

例えば
李栄薫氏(ソウル大学校 経済学部 教授,韓国経済史)は
「日本による植民地時代に韓国が土地と食糧を収奪されたという韓国史教科書の著述は歪曲されたものだ」と発言して大批判を浴びたり
「従軍慰安婦は売春業」「朝鮮総督府が強制的に慰安婦を動員したと、どの学者が主張しているのか」と発言したことにより大学をクビになりかけ、ナヌムの家にて地面に額をつける韓国式のお辞儀をした上で謝意を伝えたが、元慰安婦らに数十分におよび罵倒された
等々
至ってまともな発言をするたびに批判の嵐を浴びてきた
しかし
李明博大統領に代わって少しは風向きが変わったようで
代案教科書 韓国近現代史」というまともな民間教科書を作っておられて
まだまだ批判の嵐はあるものの
精力的に活動されているようである

また金完燮氏は日本でも出版された『親日派のための弁明』の作者で、いたってまっとうな左派評論家・作家であるが

1999年‐親日関連著作が青少年有害図書に指定され、逮捕、名誉毀損罪で有罪となる
2003年2月14日‐「日帝の韓国支配と明成皇后暗殺を美化する本を書き、インターネットに関連の文章を掲載した」容疑でソウル高等裁判所から700万ウォンの罰金刑を命じられる
2003年11月‐過去史真相究明のための国会公聴会に参加するが傍聴人から暴行される
2004年7月27日‐金九の名誉を毀損したとしてソウル高等検察庁に起訴される
2004年10月‐親日著作をめぐる裁判の出廷時に殺人犯朴琦緖から暴行を受け負傷
2005年2月22日 - 2月15日に金完燮がインターネット上に載せた文章を読んだ金乙東(「青山里戦闘」の金佐鎮の孫)に、名誉毀損罪で告訴される
2005年9月2日 -閔妃の写真がニセモノと指摘した等の評論したことにより子孫の名誉を毀損したなどとして9600万ウォンの賠償をソウル中央地裁から命じられる
2006年5月31日 -金完燮への数々の脅迫・誹謗中傷は「独島を日本に返してやれ」などと社会通念を逸脱する内容の文章を掲載し自ら誘発したので不起訴処分とするとソウル中央地方検察庁が発表

また、日本での出版を機に来日することを考えていたが、本人の著書によると、 『パスポートの更新に応じてくれないと』いう事から、事実上の出国禁止処分になっている模様である

等々行政・裁判所までが荷担してかなりの制裁を受けておられる

正直、こんな日本の戦中のようなモノを言えない状態をよしとし
人間狩りを絶賛している教授が日本にいることに戦慄を覚える

いくら日本が自由な国とはいえ
大学教授と言えば、社会的地位もあり、後進の学生を指導する立場である
そういう人間がファシズム信奉者であることは非常によろしくないことである
しかも自分では民主主義のつもりでいるところがさらに性質が悪い

しかも「日本人も学べ」である・・・

最後に
教授は「日本ではあまり注目されず報道されなかったことが残念、もっと報道した方がよい」という感じに書かれているが
確かにその通りである

隣の国で親日の人々が魔女狩りされている事実はもっと新聞に書くべきであった
そしてこの愚行を1日も早くやめさせるべきであった

たぶんこの教授は
各新聞が書かなかったのは
韓国のイメージダウンになりかねないから、気を使って書かなかったことに気付いてないのだろう・・・(-_-;)

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