もう桜も開花して春が近づいてるはずなのだが
なぜか今日もやたらと寒く、チラチラ雪まで降った
天候も晴れたり曇ったりでおかしいし
風は台風並に異常に強い
看板が何回ぶち倒れたことか・・・
こんな日はお客さんも少ないので
今日はちょっと長い文章を書いてみようと思う
さぁ、そこで何を書くのかというと
ミャンマーについて
おとついのNHK「世界のニュース」でイギリスBBCが作ったミャンマー特集があったのだが
それが酷かった
BBCはタイ国境から不法入国して野戦病院・避難民をカメラに納め
軍事政権はこんな酷い事をしています的な作りだったのだがどうも納得いかない
確かに、1992年に軍事政権は多くの少数民族武装勢力と停戦合意したものの、タイ国境近くのカレン民族同盟(KNU)とは停戦合意していない
それゆえ戦闘が続いている可能性もあるが戦闘の映像は全く映らなかった
にもかかわらず
カレン族が仕掛けた地雷かもしれない地雷で足を亡くした人を軍事政権の被害者として扱い
現在でも大量虐殺が行われているようなナレーションをつけて
何年前から入院しているのかもわからない野戦病院の患者たちを映した
はっきり言ってイギリスやアメリカが民主化を暴力的に振りかざすのは
ミャンマーの豊富な鉱物資源・植物資源などの利権が欲しいからにすぎない
ミャンマーはアジア最後の秘境とも言われ
まだ未発見の鉱物資源・植物資源が大量に眠っている
アメリカ・イギリスは前から調査に入りたくて仕方がないが
ミャンマー政府はずっと拒否している
特にイギリスは日本が開放するまでミャンマーを植民地にしていたからよけい自分のモノ感があるのだろう
ミャンマーは少なくとも今すぐ民主化で解決できるような国ではない
まず少数民族は停戦に応じたものの武装解除には至っていない
戦闘状態になりたい人はいないと思うが
何かあれば再び戦闘が起こる可能性は十分ある
力の均衡を考えても軍事政権がいますぐいなくなるというのは非常にまずい
民主化の際のもうひとつの問題は多数決である
現在ミャンマーではビルマ族が8割をしめている
成熟なしに民主化すれば少数民族が多数決の結果不利益をこうむる可能性は高く
それに少数民族が合意するだろうか?
武装解除もないままの民主化の先は目に見えてる
ところで何故カレン族のみが停戦に合意していないのか
それはこれまでのビルマ族とカレン族の過去にある
カレン族はイギリスの植民地時代、支配する側の職につけるなどイギリスから数々の特権をもらい
ビルマ民族を差別し支配していた
その後もこのカレン族のビルマ族より上だというプライドと差別支配されていたビルマ族の恨みは
数々の対立を生み続け泥沼化し
そして現在に至るわけである
この対立はちょっとやそっとのことでは解決しそうにない
また、民主化のリーダーとされるアウンサンスーチーさんであるが
彼女が軟禁されていたのにも理由がある
それは彼女がミャンマー建国の父アウンサン将軍の娘だからである
ミャンマーを作ったアウンサン将軍は全ての人に敬われる存在であり
その娘を担ぎ出せばどんな勢力であろうと選挙で圧勝できる可能性がある
そういった政治利用を避けるための軟禁である
政治の安定のためなのである
軍事政権に悪い部分もあるだろうがミャンマーに限って100%悪だなんてことはありえない
北朝鮮と同列に並べる発言も多いがまったく違う
北朝鮮よりは明かに豊かで、民主的で、平和である
ちなみに中国は内政不干渉をかかげアメリカ等を批判しつつ自分はミャンマー中に勢力を拡大中である
中国とミャンマーは国境が接しているため麻薬を含む密貿易も盛んでかなり闇の関係は深い
中国はインド洋に出られるルートが欲しい、そのためミャンマーの中国化を狙っていると思われる
日本の対ミャンマー政策としては外務省にこのような記事があったので紹介しておこう
第三の道を行く、日本らしいこの政策はとてもいいと思う
平成14年の記事なのが残念だが
とりあえずミャンマーは麻生外務大臣が言うように古くからの友好国である
とくに京都は戦中、京都の部隊がミャンマーに駐留していたこともあり切っても切れない関係なのである
それゆえミャンマーの安定化・国際化を手助けしなくてはならない義務があると私は思う
参考
ミャンマー情勢(外務省)
在ミャンマー日本大使館
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